精神科Q&A
【1118】アスペルガーとして通院を続けています(【0970】のその後)
Q: 【0951】、【0970】と2回に渡りご回答頂きありがとうございました。
私はその後、月に一度通院しております。ヘンな言い方ですが、自分自身がアスペルガーと認められるまで通い続けるつもりです。既に確定診断も下りていますし、前頭葉の血流検査で異常が見つかったのも関わらず、なかなか認めることができないのです。それは「もっと努力すれば健常者のようにできるのでは?」とか「これは障害ではなく私のいたらなさでは?」という思いからです。
今は上記のように色んな気持ちが葛藤しています。アスペルガーならではの山のような失敗を思い出し、「もっと早くわかっていれば手の打ちようがあった」と悔しくてたまりません。
「前頭葉の血流検査」とはNIRS(ニルス)のことです。健常者なら作業中に血流が上昇しますが、われわれPDD(Pervasive Developmental Disorder)者はそのままです。勿論私も上昇しなかったわけです。
(因みに私は通院している病院で研究に協力しています、この検査もその一環です)
まとまりの無い文章ですみません。今はできる範囲でアスペルガー者とカミングアウトし、不得意な面をサポートして頂いています(「自閉症=引きこもり」といった誤解がある中、なかなか理解は難しい現状です)PDDが早く市民権を得られれば良いのですが。
林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。アスペルガーであることをご自身が認めたほうがいいか、むしろ認めないほうがいいかは、とても難しい問題です。アスペルガーに限らず、こころの病の多くに共通する深い問題といえるかもしれません。
アスペルガーならではの山のような失敗を思い出し、「もっと早くわかっていれば手の打ちようがあった」と悔しくてたまりません。
過去を悔やむのではなく、未来への有効なステップに変化させることが大切だと思います。もっとも、おそらくあなた自身もそのようにお考えになり、また主治医に先生からもそのように言われているかと思いますが。
今後も適切なサポートを受けつつ、幸福な人生を歩まれることを願っております。またいつか経過のご報告をいただければ嬉しく思います。