精神科Q&A 【0087】外で食事できない。人が自分を笑っているような気がする。 Q: 19歳の女性です。外で食事ができなくて悩んでいます。苦手とかいうレベルではなく、本当に外で食事ができないのです。理由は色々ありますが、特に大きいのは、自分が食べてる様子を回りにじっと見られてる感じがする、そしてどこかの誰かが自分の事を笑ってるような気がするということです。また、自分だけでなく、家族のこともどこかの誰かがバカにするような事を言ってるような気がするのです。それから、食事の時以外でも、外に出たときはどこかの誰かが自分の事を笑ってたり私のどこか醜い所を見つけて噂話をしてるかもしれないと思ったりしてしまいます。被害妄想だとわかっているのですが、気になってしかたありません。こういうことはすべて6歳頃からありました。当時の方がひどかったように思います。精神安定剤、抗不安剤？などの気分が明るくなったり前向きな気分になれる薬があるのなら飲んでみたいと思うのですが、家族には薬なんかに頼るなと言われました。 林: あなたの被害妄想の症状は、統合失調症(精神分裂病)の始まりの時とよく似ています。けれどもあなたの場合、6歳頃からあって、それが当時よりは自然に軽くなってきているということですので、少なくとも典型的な統合失調症でないことは確かです。今の時点では診断をつけるのは難しいと思います。ただし、薬が効く可能性はかなり高いと思います。抗不安薬よりも抗精神病薬が効くでしょう。ごく少量飲むだけで、かなり良くなるかもしれません。こういう症状による苦しさはなかなか他の人にはわからないので、薬に頼るなという人は多いかもしれませんが、薬以外の方法で症状をとるのは難しいでしょう。かなり長い間悩んでおられるようですし、薬を試してみるべきだと思います。     精神科Q&Aに戻る ホームページに戻る