精神科Q&A
【0278】足がすくむのもうつ病の症状でしょうか
Q: 30歳男性です。1年半前にうつ病と診断され、薬を服用した結果だんだん良くなり、一番悪いときを100とするならば、今では5〜10くらいまで回復しました。しかし今でも2週間に1度くらいは調子が悪くなるんですが自分の場合は、やる気が無くなるとか気分的に落ち込むというような精神的な症状ではなく、プレッシャーを受けたり緊張したりすると後頭部がボーっとなって足がすくんで力が入らなくなるという身体的症状が強く出ます。今飲んでる薬は、ドグマチール、デジレル、トレドミンですが、ワイパックスという薬を飲むとそれらの症状は和らぐようです。この足がすくむという症状が非常に気になるんですが、これもやはりうつ病の症状でしょうか?
林: うつ病の症状だと思います。うつ病がほとんど回復しても、いくつかの症状が頑固に続くことはあり得ます。比較的よくあるのは、落ち込みはよくなっても意欲がいまひとつ、というケースです。その他にも可能性としてはいろいろありますが、軽い自律神経症状や、軽い身体症状もときおり見られます。「軽い」といっても、ご本人はそれを気にしておられることもよくあるのですが、あなたの場合、さしあたって抗不安薬(wypax)がよく効くようですので、「症状が出たらまたワイパックスを飲めばいいや」というように軽く考えておいたほうが回復は早いと思います。いずれにせよ、うつ病に伴う症状のひとつと考えていいでしょう。