精神科Q&A
【0258】うつ病患者が深夜労働をしてよいのか
Q: 私は精神科にかかり出して、1年あまりになる大学生です。抑うつ神経症に近いうつ病との診断を医師から受けております。お聞きしたいのは、「うつ病患者が深夜労働をしてよいのか」、ということです。
私の担当医師によりますと、生活のリズムが崩れ、直りが悪くなるので、絶対に止めてくれと言われております。
なぜ、私が深夜労働をしなければならないのかと申しますと、単純にお金を稼がなければ、生活できないからです。また、私はできるだけ時間を有効に活用したいと考えています。そのため、時給が高い(なおかつ、わたしの職場は、勤務中に勉強する時間があります)アルバイトを探すとなると、やはり、深夜労働をするのが、最も良い選択肢なのです。
林: 担当医師に絶対に止めるように言われているとのことであれば、絶対に止めるべきです。
しかし一般論としては、うつ病だからといって特に深夜労働厳禁ということはありません。他の病気と同じと考えるべきです。つまり、深夜労働は望ましくはないが、仕事であればやむをえないこともあるということです。
ただし、うつ病の中には、特に睡眠のリズムが乱れることが再発や悪化につながるタイプもあり、その場合には深夜労働は厳禁とするべきでしょう。
あなたのケースがどうであるかはわかりませんが、いずれにせよ担当医の指示に従うべきです。もちろん深夜労働といっても一種類ではないので、内容が望ましくないものであると判断されて絶対に止めるよう指示されたのかもしれません。