精神科Q&A
【0232】うつ病でただ休んでいることに罪悪感があるのですが
Q: 29歳の女性です。うつ病と診断されて一ヶ月の病気休暇をとっているところです。
うつ病の治療法は休養と薬物、ということですが、薬物については抗うつ薬を一日二回服用しています。さて、「休養」についてなのですが、どう過ごしてよいのかよくわかりません。もともと仕事のストレスからこのような状態になってしまったので今仕事から離れることによって頭痛などの症状は治まってきているのですが、一日中家にこもっているのも罪悪感を感じるし、かといってやりたいこともみつからないのです。図書館や本屋に出かけても読みたいものがみつかりません。集中力が低下しているせいだと思うのですが。うつ病の特徴として不眠があるようですが私はむしろ逆で、異様なほど眠くて困っているほうです。かといって「休養」と称して丸一日寝てしまった日は当たり前ですが頭はぼうっとするし、ひどい自己嫌悪に陥ってしまいました。
「何か行動しないといけない」という焦りがでてくるのです。どうすればいいのでしょう。
のんびりテレビをみたり雑誌をみたりという過ごし方でよいのでしょうか。
林: うつ病での休養は、まずは文字通り休む、つまり何もしないのが一番です。せっかく休んでいるのだから何か有効なことをしたい、と考えるうつ病の方は多いのですが、そう考えること自体がすでに悪化や再発につながります。【0115】にも同じようなことを書きましたが、うつ病での休養では、何かしようと考えてはいけません。のんびりテレビをみたり雑誌をみたりという過ごし方でよいのでしょうか。
それで構いません。そして自然に自分から何かをやりたいという気が出てきたら、徐々にはじめてください。
【関連ページ】【0115】うつ病で休む時の有効な休み方