精神科Q&A

【0215】 63歳の母のうつ病の処方について


Q: 63歳の母は3ヶ月前にうつ病と診断され、ドグマチール・セルシンを食後3回、ハルシオン・レスリンを就寝前にと処方されました。薬のおかげでいったんは食欲が出てきたのですが、1ヶ月後には日に日に減少していった為、トリプタノール・トレドミン+ハルシオン・レスリンの組み合わせに変更となりました。しかし、次の日からものすごく苦しがって、気分が悪くなり、七転八倒するほど落ち着かない様子になりました。薬が効かないのでは、この薬のせいでは・・と父も母も疑い始め、市の病院から、大学病院へ変えることになりました。
 今度の薬はアビリット錠100・レスリン50を食後3回、就寝前はハルシオンのみ。頓服でコンスタン0.4mg錠を処方されました。母の状態ですが、いい時もあれば、ものすごく悪い時もあります。薬をかえたせいなのか、薬を飲むのも本当に嫌がって困ります。父はアビリットを飲ませないで、とりあえずレスリンだけ今日は与えているとのことでした。でも、うつ病は薬で治る病気のはず、と思い薬の服用をすすめています。
 私が心配しているのは、薬をちょくちょくかえることで、問題はないのかということです。うつ病の薬はたくさんあると聞いてます。その患者にあったものでないと、あまり効果が出ないと。でも効き始めるまでの副作用の苦しみが、本当に苦しそうなのです。その苦しみが、自殺等わるい物事へ流れていきそうで、こわくなります。この先、どのように対応していったらいいのでしょうか?入院をした方が、いいのでしょうか?


: まずご家族が落ち着くことが第一だと思います。メールを拝見すると、確かにお母様の病状も不安定のようですが、ご家族が浮き足だっている様子がうかがわれます。
 お母様がはじめてこのような病気になってしまい、心配される気持ちはよくわかりますが、ご家族が腰を落ち着けないと、不安がお母様にも伝わって、回復が遅くなってしまいます。今かかっている主治医の先生の指示にしっかり従って治療を続けることが最も大切です。
 上のご質問の中の、

私が心配しているのは、薬をちょくちょくかえることで、問題はないのかということです。

は、心配な気持ちはよく伝わってきますが、質問としては失礼ながらあまり意味がありません。まず薬をちょくちょく変えることで問題はないのかというご質問ですが、それは変えずに治療できれば一番いいのですが、副作用が強く出てしまったという状況ではやむを得ないでしょう。(それよりも、副作用が出た時点で病院を変えたことの方が大きな問題です。副作用のことを当時の主治医に報告して、処方を変えてもらった方がずっとよかったと思います。もちろんこれを今いっても仕方ないのですが、今後もし副作用が強く出た場合に、また病院を変えるようなことがあると、いつまでたっても回復は望めません)。
 それから効き始めるまでの副作用や、入院の問題については、直接診ていただいている主治医の先生にお聞きすべきことで、他の者にはわからないことです。
 まずご家族が腰を落ち着けてください。うつ病は、治ります


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