精神科Q&A
【0125】医者の前では元気なふりをしているのですが
Q: 29歳男性です。3年前に、うつ病で3ヶ月仕事を休んだことがあります。その後しばらくは調子は良かったのですが、ここ2ヶ月ほどはまた以前のようにつらい気持ちが出てきました。でも自分では単なる怠け者のような気もしています。精神科には通っているのですが、医者の前では元気にやっているという顔を作って薬を処方してもらっています。それが続いています。だんだんこういう状態がつらくなってきているのですが、今さら本当はつらいとも言いにくいと感じています。どうしたらいいのでしょうか。
林: なるべく早く、本当の気持ちを主治医に話すべきです。医者の方から患者さんを見ると、この人は表面上は元気そうにしているが、本当はそうではないな、とありありとわかる事も実はよくあります。そういう場合は、つらいという態度を見せたくないという気持ちは尊重する一方で、うつについての治療をしていくことになります。もちろんどこかの時点で本当の気持ちを話して頂いた方が治療はやりやすいことは確かですが、それは時期を見てということになります。
けれども、医者がいつも本当の気持ちが読み取れるとは限りません。つまり、表面上の元気さの裏にあるつらい気持ちを見抜けないこともあります。そうなると治療は的外れなものになってしまいます。
あなたのケースでは、主治医が本当の気持ちに気づいているかどうかは何ともいえません。もし気づいていなければ、適切な治療がなされないでしょう。なるべく早く、本当の気持ちを主治医に話すべきです。