精神科Q&A

【0023】私の薬に副作用の心配はありませんか


さらにもう少し解説します・・・

ところで、人から副作用が怖いとおどかされて、とても心配になったり、飲むのをやめたりする人もかなりいるようです。全く知識がない人の忠告がこの上なく危険なことはもちろんですが、本などから仕入れた知識を持っている人の忠告も、ある意味ではもっと危険なものです。そういうおどかしというか忠告は、もちろん相手のためを本当に思ってしてくださっているのでしょうが、残念ながら部分的な知識は実際には役に立たないものです。医者でさえ、専門外の薬については、知識としては知っていても、実際のアドバイスはしにくいものです。

それから自分が薬を飲んだ経験に基づいて忠告をする人もよくいらっしゃいます。これは忠告としては説得力や迫力がありますが、一人だけの経験に基づいて良い・悪いの判断をするのは大変な間違いになります。ただ、これからインターネットを通してたくさんの人の経験が交換されるようになれば、それは何よりも貴重な参考資料になるでしょう。けれどもそのためには何百人という人の体験談がバイアスのない状態でネットに乗る必要があります。現在(というのは2001年の初めですが)掲示板やMLなどにある情報は、実際に参考にするのは危険の方が多いと思います。もちろん今後へのステップとしては貴重なものですが・・。

薬に限らず、最近は情報が色々なところにあふれていますが、中途半端な知識による判断はとても危険です。一知半解は知らずに劣るのです。

 

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