精神科Q&A
【1694】お助けおばさんも、もう許さないと娘に明言しました(【1636】のその後)
Q: 【1636】境界性パーソナリティ障害と思われる娘の攻撃を親として受け入れるべきか でご回答戴きました者でございます。(ビックリしました)あれから2年が過ぎ、私は66才になりました。 過日、3度目の帯状疱疹に罹患し、長らく辛抱してきた私の頭もついに狂い、破れかぶれの気持になって もう娘とこれきり縁切りになってもかまわないと思う程の決心をしました。 自分はなんという長いこと 憐れで惨めな日々を送ってきたのかと、我ながらつくづく可哀相になってしまいました。 「親心を逆手にとって、ふざけるんじゃねぇ!」って感じですかね。 娘に対し、メールではありましたが、今までの生意気な暴言、見下したような態度、我慢して・黙して語らぬ私を 「鈍い」と解釈して、お助けおばさんと二人で冷笑したり、舐めてかかったりetc、 全てに対してもう許さないと 何十年かぶりに高飛車に出ました。私達は親子であっても相性が悪いと書きましたし、ついでに お助けおばさんも もう許さないとも書きました。私も「チェンジ」したのだと思います。 長いメールが届き、反省しているような いないような、謝っているような いないような、縁切りになりたくないような そうでもないような、自分にも言いたい事があるような 無いような、実に微妙な感じの、はぐらかされた感無きにしもあらずの内容でありました。 それから日を置かず帰省し、ばかに友好的な態度で2泊して帰りました。私は 何もほじくり返したりもせず、詰問もせず、淡々と接しました。「なんだかなぁ〜?」でしたね。 私がチェンジして、 かれこれ3ヶ月ほどにもなりますか、もしかしてあの子も淋しかったのかと、母に誉めてもらいたかったのかと、なにが出来てもそんな事は当たり前と、特別誉めてやったことがなかったことを想いかえし、いささか憮然たる思いです。 とりあえず、今のところ四海波静かです。これからどういう事になるかはまったく不明ですが、私ももはや高齢者になって、四十にもなる娘にいつまでも振り回されている場合じゃなかったんです。 消耗し尽くして、もうもう本当に楽になりたくなって本当に楽になってみたら・・・これが何と楽なことでありましょうか、こんな世界もあったんだ! って感じです。なんだか全てから解放されたような気持になりました。3回もの帯状疱疹も、必要なことだったのかもしれません。 しかし、今更ながらに自分の人生はそんなに質の良いものではなかった と、じつに無念の想いでいっぱいになることも又事実ではあります。 先生に「あなたの人生を幸福にすることを考えてください」という言葉を戴き 嬉しかったです。 あの苦しみから解放されただけで、絶望感でいっぱいだった自分の人生に風穴が開きました もうこれで十分です。いつか孫に会えることがあったら それこそが望外の幸せと思います。 ご返事をいただけました事、本当に感謝です。
林: その後のご報告をいただきありがとうございました。まずは現状打開の第一歩を踏み出されたと解釈できるかと思います。それはそれで何よりですが、境界性パーソナリティ障害は、思い切ったメール1本でどうなるものでもないのが常です。
今のところ四海波静かです。
それはもちろん一時的な凪にすぎません。おそらくまだまだ波はあるでしょう。あくまで第一歩を踏み出したにすぎないと考えるべきです。これからのご多幸を願っております。