精神科Q&A

【1586】親元を離れて初めて生活する心配


・・・続きです

20代になってから親元を離れることが不安で、それを精神科医に相談するというのは、常識的に考えれば甘え以外の何物でもありません。前頁の回答はそれにそったものです。
 が、本当はそのように回答する前に、この質問者が元々はどういう人なのか、これまでの生活史や親との関係はどうか、他の対人関係はどうか、などを確認する必要があります。過去に精神科で治療を受けたことがあるかどうかも重要な情報です。また、

また、近所の人などもとても申し訳ないような気がして、例えば、それほど話はしなかったが、いつも、向かいに住んでいた女子などです。

この記載も気になるところで、何がどう申し訳ないのか、詳しくお聞きしたいところです。
 これらの情報の内容によっては、「20代になってから親元を離れる不安」といっても、単なる未熟・甘えによるものではなく、何らかの精神疾患によるという可能性も浮上してきます。

もしこの【1586】の質問者が、実際に精神科の外来にいらしたのであれば、上記のような診察手順を取るでしょう。しかし、メールの相談ではそこまで詳しいことはわからず、そして精神科Q&Aでは、メール以外の重要な情報があると推定されても、あくまでメールだけの情報に基づき回答するのが基本方針ですので、回答は前頁の通りになります。

実は下書きの段階では以下のような回答を書きました:

20代になってから親元を離れる不安。それは自分で解決すべきことです。
それが出来なければどんな仕事もできません。ましてや医者になるなど論外です。このようなことの解決を精神科に求めるのは甘え以外の何物でもありません。


しかし、上記のことを考えた結果、改変して【1586】の回答としたというのが経緯です。


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