精神科Q&A

【0234】お酒を飲むと自分の心と体が離れたような気持ちになります 


Q: 25歳の女性です。私はお酒が飲めないのですが、社会人の為、付き合いで飲む機会があり、仕方なく飲んでいました。私にとってお酒を飲む事は、本当に本当に苦痛です。
 最近では、量も増やされて(同僚などに)飲んでいました。カクテル3杯位です。
 私はお酒を飲んでも、表面上は人が変わるとか、ましてや暴れたりすることは一切ありません。だけど、自分の心がおかしくなってくるのです。 「なぜ、人間なんだろう?」とか自分の事を考えたり、「なんで私は生きているんだろう?」とか必ず考えています。 明らかに平常の時と感覚が違い、こころと体が離れている感じがします。
 精神科で診察を受けたほうがいいのでしょうか? 

林: 精神科で診察を受ける必要はないと思います。受けたとしてもおそらく、お酒を飲まないようにとアドバイスされるだけでしょう。
 アルコールに関係した精神症状には、アルコール依存症とそれに関係する症状の他に、複雑酩酊病的酩酊があります。複雑酩酊は、飲むと人格が変わるというもので、俗にいう酒乱にあたります。病的酩酊は、意識状態が変わってしまう(眠くなるとかそういうことではなく、意識のいわば質が変わってしまう)ものです。あなたの酔い方は今のところどちらにもあてはまらないようですが、どちらかに発展する可能性もあるように思えます。対策としてはお酒を飲まないということ以外ありません。したがって、精神科を受診されても言われることは同じだと思います。

 


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