精神科Q&A
【2345】事実か幻か、見分けがつかず困っている
Q: 30代女です。見分けがつかず困っています。受け取り方がやや被害妄想的なことがたまにある、と自覚してきたつもりだったのですが、出来事自体が事実ではないと知ったのです。「一言も言っていない」と言われて、本当に言っていないらしかったのです。たまたま確認できたからよかったです。たとえば母が私を睨み付けて詰ってきたことや、恋愛の楽しいことを思っていると「結婚の日取りが決まっているんでしょ?」と聞いてきて私の考えが筒抜けだったことや、会社でトイレに入っていると扉をガンガン叩かれて上司に「やめてしまえ」と言われたこと、通りすがりに「わかっているだろうな。おれには権力があるからな」て言われたことなどです。実在し日常的に関わっている人間で、話しかけてくるので見分けるのが難しいのです。誰もいないのに聞こえてきたことは10代のころにありましたがそれは内部で私がなにをしても「自分を肯定している」「自分を否定しろ」と命令してくるものです。誰もいないのに聞こえてくるなら見分けがつき楽かというとそうではないですね。誰もいないときのは強い意味と支配力があるから苦しいのです。誰かわかっているときのは見分けられさえすれば良いのですが。ネガティブな事だと母に「そのようなことを言う人間だと思われていたのがショックで終わっていると感じる」などと言われたので孤独感を感じ困っています。人格的反省を優先してきたので未だ受診はしていません。頭が重くなり、ざわつきに不安があり強い寂寥があるとき母に相談しましたが「なにが不満なのか考えろ」と外的な理由を探すように言われます。不満と言われると困惑します。『自分の考えは絶対に正しくて、相手が間違っている』などとは考えないので話が大きくならないこともよかったことです。ですが現実がどうなっているのか、確認が取れないのは困ります。病院に行くことを母に言うのが胸が詰まって言うに言えないです。幻かどうかを見分けられたら、行かずにすむならよいです。しかし見分けなくてはならない時点でこれは受診しないと良くないのかなとも思います。
林: その通り、受診することをお勧めします。
人格的反省を優先してきたので未だ受診はしていません。
あなたの症状は、人格的反省で対処できる性質のものではないと思います。精神科を受診してください。
(2013.1.5.)