精神科Q&A
【2298】数ヶ月前から姑が変なことばかり言っている
Q: 50代後半の姑が数ヶ月前から、「隣人が、毎日夜中に、それも、毎日夜中の12時ごろから明け方の4時まで、重油を使って紙おむつを焼いていて、臭くて寝られない」と、言い出しました。
おまけに、その煙とにおいを可動式の煙突で風向きを自分の家に合わせて飛ぶようにしていると。その油も、家に向かって飛ばしていて、壁や塀が油染みだらけになっているといいます。実際に見ても、外壁に付くカビにしか見えないのですが。とにかく、臭くてたまらないと言います。
誰か人がうちにくると、隣人は匂いをさせるのをすぐにやめて、匂いがしないようにすると言います。一瞬で匂いの方向を変えられる機械があるとか。電話もしていても聞き耳立てているから、おちおち電話もできないからと・・・そういう電話をするときには隣から一番遠い部屋からひそひそ声でかけてきます。
壁と柱の間から匂いが入ると言ってそこらじゅうに養生テープで目張りしています。
油が家の中まで入ってきて畳が油でつるつるになってて足を滑らせて歩くのも恐いとか、花が次々枯れていくとか、舅が咳がひどいのは、そのにおいのせいだとか言います。
玄関のサッシやベランダも、毎日拭いてもすぐに油でべとべとになるし、カーテンも毎日洗わないとドロドロになると。
隣の人にも直接文句を言うこともあり、近所にも言いふらしたということで・・・隣の家の方には、これ以上続くと名誉毀損で訴えるとまで言われています。
匂いがしているからといわれて呼び出されて言っても、ホラ今匂いがするやろといわれたその時にでも、誰もほとんど匂いを感じることがありません。
「私は敏感やし、私だけ感じるんや。みんな鼻が悪いからわからんのや」と言います。
花も油でべとべとと言いますが、そんな感じはなく、自然な状態に見えます。
最近では、隣の夫婦が「他の家に向けては駄目。こっちの家しか駄目。他の家だとばれるから、こっちの家だと大丈夫」って話してるのをちゃんと聞いたから、絶対にこっちにむかって匂いと油を飛ばしているのは、本当のことだと確信したと言っています。
どんどんそれが、きつくなってきています。
昨日はあまりの匂いに耐えられなくて、誰かが来ると匂いが止るから、演技をして自分の家の玄関のチャイムを鳴らしたんだとか・・・そしたら、匂いがぴたっと止ったと言っていました。
それと、もう一つは、舅に対してです。
1年ほど前からなのですが、
舅が印鑑が欲しくて夜中に家中の引き出しや物入れをひっくり返して捜していると言うのです。足の踏み場も無いほど、そこら中散らかして、必死で印鑑を探していると。
見つからないから、毎晩毎晩やっていて、毎日片付けばかりで大変だと、愚痴っているときがありました。そして、付箋に「あけないで下さい」と、書いて、部屋中のタンスや扉に張ったそうです。舅が、夜中に徘徊して、ハンコばかり探している。そして、それは、女に、家を買っているためなんだといいます。
実際にそういうことは、無いのです。
だけど、絶対にそうだといいます。
このままでは、もっとひどくなっていく気がして、恐いのですが。うつ病か何かそういう病気なのでしょうか?
林: お姑さんは統合失調症でしょう。うつ病とは違います。精神科Q&Aの中に、かなりよく似た妄想の実例は多数ありますので、対応を含め、参考にしてください。
(2012.9.5.)