精神科Q&A
【2250】最低で卑劣な行為が大好きな私
Q: 20歳女性です。大きな声では言えませんが、私はイジメが好きなんです。私は別に相手をイジメるという行為を実際にはやってはいません。(少々やってしまったこともありましたが…)征服感や優越感を得たいのじゃないんです。相手がイジメられているという、その現状に酷く興奮します。(性的幸福感といいますか、精神的幸福感といいますか…)可愛いのです。その、一時、相手に恋をします。嫌がる姿や痣のある肌。パニックに陥っている時の悲鳴や、出血。精神的に追い詰める事や肉体的外傷が大好きです。 小さい頃は飼い犬をイジメたことがありました。ボールをぶつけたり、叩いたり。その嫌がる姿がとても可愛いと思っていました。ちょっとした罪悪感もありましたが、嫌がる姿を見るともっとイジメたくなり、罪悪感など消えてしまいます。(←一時だけです。)でも他人の目があるので酷くはしませんでした。 いえ、殺人鬼は後先のストッパーが外れているので、殺したりできますが、私はそうではありません。殺したり、傷つけまでは出来ませんし、他人をそこまで追い詰めることも出来ません。(しないだけなのかもしれません。)いわゆる、常識人です。日常的異常はないのです。 でも、こういうのはもうどうしようもなく、直せもしません。これは一歩間違えれば犯罪者です。殺人者です。それに、このような事を行なうのも考えるのも人間という生き物では最低だと思っているのです。 やはり何としてでも直すべきですかね?
林:
殺人鬼は後先のストッパーが外れているので、殺したりできますが、私はそうではありません。殺したり、痣つけまでは出来ませんし、他人をそこまで追い詰めることも出来ません。
とのことですが、異常な加虐的性癖を持つ人の多くは、「自分のレベルまでは正常。それを超えると異常」と思いこんでいるのが常です。
SMプレイ中にパートナーをロープで絞め殺してしまった人を、私はかなり詳しく診察したことがあります。彼もまた、「自分はサディストだが、相手に痛みを与えるだけだから、異常ではない。相手を傷つけて血を流させるような人は、異常なサディストだ」と強調していました。
(2012.6.5.)