精神科Q&A

【2239】うつ病投薬の副作用とセカンドオピニオン


Q: 主人 40歳、うつ病です。私は34歳の妻です。生後、10ヶ月になる子供が1人います。出産と同時にマンションを購入しました。出産とマンション購入が約一年前ですが、その頃から主人の仕事が忙しくなってきたようです。ギャンブル依存かと思うのですが、私に内緒でパチンコ、FX、カジノに手を出しては借金を重ねていました。また、アルコール依存だと思うのですが、平均して毎晩350ccビールを3本、ウイスキーを気の済むまで飲みます。休みの日は朝からずっと、朝早く起きてしまった時は飲んでから仕事へ行っています。半年前、給料日に手取りの全てのお金を使ってしまったらしく、何に使ったのか聞いても「記憶がない」の一点張りだったため、精神科へ受診させたところ躁鬱病だと診断されました。が、うつ症状が酷いため投薬でうつを先に抑えると言われ、リーゼを処方されました(昔から時々記憶が無くなるらしく、そういう時に限って毎回借金をしてお金を使い込んでいたようです)。しかし、改善するどころかアルコールの量が増え、会社を休む日が多くなり、きつい物言いをし始めるようになり、主人の方から「実家に帰ってくれ、離婚する、治る気がしない」等を言われ、3ヵ月前から別居しています。別居しながらも病院へは一緒に通院しており、先生へ現状を話したところ、薬を変えてくれましたが、最近は歩くことがままならず、呂律が回らず、朦朧とした顔付きをするようになりました。 ・呂律が回らない、歩くことがままならないといったことは、薬の副作用としてよくある症状なのでしょうか。・セカンドオピニオンを勧めているのですが、今の病院で良いの一点張りです。どのような言い方をすればセカンドオピニオンを受けようという気になるものなのでしょうか。 別居している間も借金が増えているようです。(私が)主人の実家とも上手くいかなくなり、双方で喧嘩が絶えない為、子供のことも考えると離婚するしかないという話をしているのですが、主人が時々「マンションに帰ってきてほしい」というような事を言います。


林: 質問の主旨は、「うつ病の夫が、薬の副作用で困っている」と読めますが、この主旨自体が歪んでいることが読み取れます。その一部は質問者の事実認識の乏しさによると思われます。

1. この方 (夫) がうつ病とは思えません。むしろパーソナリティ障害の傾向があるとみるべきでしょう。(パーソナリティ障害と診断できるかどうかは不明ですが、その傾向はあるといえます)
2. 精神科へ受診させたところ躁鬱病だと診断されました。が、うつ症状が酷いため投薬でうつを先に抑えると言われ、リーゼを処方されました とのことですが、躁鬱病という診断自体が疑問であり(しかしそれは、メール内の症状の記載が不十分で、診察した医師は躁鬱病の症状を見て取ったのかもしれませんが)、仮に躁鬱病という診断が正しかったとしても、現状をうつが酷いとみることが疑問であり(しかしこれもメール内の症状の記載が不十分で、診察した医師はうつの症状を見て取ったのかもしれませんが)、仮にうつが酷いという判断が正しかったとしても、それに対してリーゼのみを処方するという対応は疑問です。
3. 先生へ現状を話したところ、薬を変えてくれましたが、最近は歩くことがままならず、呂律が回らず、朦朧とした顔付きをするようになりました。 とのことですが、変えた結果の薬の内容が不明ですので、その後の歩行などの症状に副作用の可能性があるか否かは不明です。
4. 呂律が回らない、歩くことがままならないといったことは、薬の副作用としてよくある症状なのでしょうか。 については、薬の内容が記載されていませんので、この質問には意味がありません。むしろこのケースでは、アルコールの影響を先に考えるのが妥当でしょう。


(2012.5.5.)


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