精神科Q&A
【1915】死ぬ準備を着々と整えています
Q: 18歳、女性、専業主婦です。自分は境界性パーソナリティ障害なのではないかと悩んでおります。どの情報が必要か分かりませんので、細かくお伝えします。ですから、長文且つ分かりにくい文章になる事を御容赦下さい。
私には、中学生の頃からゆるやかな希死念慮があり、具体的に自殺の方法や時期などは考えはしないものの、早く死にたい、私なんて生きていても仕方がない、と思っておりました。ですが、ここ1、2ヶ月の間に、今までは全く考えなかった具体的な死をほぼ常に考えるようになりました。目を瞑れば、今まさに首を吊ろうとしたり、包丁で胸を刺したり、とにかく死に繋がる事ばかり考えているのです。時期については、今息子が1歳、主人は31歳で結婚して1年半になります。1歳の息子を残して今私がいなくなっては、誰が息子の世話をするのだろう、しかしもっと成長してからでは私の自殺という事実が息子の成長を妨げるに違いない、じゃあいつ死ねばいいのだ、と悩み、それなら自殺する準備が整ったら死のうと決め、今まさに着々と準備が整っています。
今まで生きていて、どこに行っても嫌われ、自分なりに努力はするのですが、どうしても嫌われるような気がするのです。
・ 人混みに行くと、きっとみんな私の事を嫌いなんだ気持ち悪いと思ってるんだ、と思い、必要以上に相手に対しへりくだってしまい、それがストレスで誰にも会いたくない。
・ 相手に嫌われたくなくて、どれだけ相手が私を否定しても相手の言い分を肯定してしまう。・相手の感情の事ばかり考えて非常に敏感なので、相手が望む通りの恋人、友人になってしまう。でも相手は私を嫌いなんだ、私はいない時には悪口を言ってるんだ、となぜか思う。
・ 感情のコントロールが出来なくて、一度爆発してしまうと何時間も怒り続けたり、相手には何の非もないのにもかかわらず、私もどうしてこんなに怒っているのか分からないのですが、ずっと文句を言い続ける。
・ 日常の些細な事、例えば買い物をして会計を済ませる時に相手の手に当たってしまった、美容院での会話で相手に失礼な事を言ってしまったのではないか、そういった事を何年も悩み続けしかもそれをずっと覚えていてお店に行けなくなったり、謝りに行こうかと悩んだりする。
・ 私が何かをしていたり、しようとする時に邪魔をされるとパニックになって、何も出来なくなる、やる気がなくなる。
・ 主人に依存していて、主人がトイレや風呂、出勤などで私の近くにいなくなると、すごく寂しくて気が狂いそうになります。実際に主人が家にいるとき、名前を呼んで泣き叫んだ事も何度かあります。
あと関係はないかも知れないのですが、私の両親は父の不倫と母や姉達へ虐待が原因で私が2歳の時に離婚し、私は母親に引き取られました。そして娘3人(私が末っ子です)立派に育て上げてくれました。ですが、姉達とは年が離れていて(長女とは11歳、次女とは5歳離れています)姉達は私が小学校低学年の頃には自立して家を出ていました。それからは母と2人っきりの生活だったのですが、母は私が何をしても否定し、暴言を吐いて来ました。勉強をしても「あんたにはどうせ無理、無駄」と言い、私が一人で部屋にいると突然扉を開け「くさっ、さっさと出ていけ!」と言います。そうかと思えば、「あんたは3人の中で一番顔も可愛いし、頭もいい、頑張って勉強しなさいよ」ととても優しい声で言うのです。その時とても嬉しくて、母の近くにもっといたいと思い、話しかけるとまた罵倒が帰って来るのです。
そんな生活が耐えられなくて、私は自暴自棄になり、色んな人と性行為をするようになりました。恋人が出来ても、相手の気を引くために好きでもない相手と浮気を繰り返したり、恋人に暴言を吐いたりしてしまうようになりました。誰も信用出来ず、主人にも毎日何度も「私の事好き?」と聞きます。
先生、長くまとまりのない文章となりましたが、私はなんなのでしょう。これは正常なのですか、頭がおかしいのでしょうか。性格が悪いだけなのですか?一応今の所心療内科などを受診する事も考えています。でもこれが普通なら受診しなくてもいいかな、とも思うのです。先生、どうかよろしく御教示下さい。
林:
自分は境界性パーソナリティ障害なのではないかと悩んでおります。
詳しく書かれた質問者の状態には、その特徴がはっきり見られます。
特に、
主人に依存していて、主人がトイレや風呂、出勤などで私の近くにいなくなると、すごく寂しくて気が狂いそうになります。実際に主人が家にいるとき、名前を呼んで泣き叫んだ事も何度かあります。
誰も信用出来ず、主人にも毎日何度も「私の事好き?」と聞きます。
これらは、境界性パーソナリティ障害に特有の見捨てられ不安とみることができます。
母親からの精神的暴力が、そのパーソナリティ形成に影響した可能性があります。
特に、
「あんたは3人の中で一番顔も可愛いし、頭もいい、頑張って勉強しなさいよ」ととても優しい声で言うのです。その時とても嬉しくて、母の近くにもっといたいと思い、話しかけるとまた罵倒が帰って来るのです。
このように、突然手のひらを返したような対応を、本来なら最も信頼し頼れる存在である母親から受け続けたことは、境界性パーソナリティ障害の形成に大きく影響したと見ることも可能です。
一応今の所心療内科などを受診する事も考えています。でもこれが普通なら受診しなくてもいいかな、とも思うのです。
自殺する準備が整ったら死のうと決め、今まさに着々と準備が整っています。
それを「普通」とすることは出来ません。
受診してください。
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【1901】から【1948】までの回答は一連の流れになっています。【1901】、【1902】・・・【1948】という順にお読みください。
(2011.1.5.)