精神科Q&A

【1886】気がついたら川に転落していました


Q: 私は二十七歳の女性です。1カ月前に自転車に乗っている途中で、川に転落しました。転落した時の覚えはなく、気がついたら水の中で、頭を切ったらしく、血が流れていましたが、全然気がつきませんでした。それから、左腕がぴくぴくしています。ほぼ一日中です。座っていると体がかってに震えだして脈が上がってきて、暴れだしたくなってきます。息苦しくなって倒れるときもあります。夜にもベッドの上に立っているのはわかるのですが、なぜ立っているのか寝ているのか起きているのかわからない状態で、自分はただ見ているだけという感じでした。まわりもみえていたのかよくわかりません。気がついたらベッドからとびおちていました。なぜ落ちたのかわかりません。ただ寝ぼけているだけでしょうか。体が勝手に動いていた感じでした。こういうのは初めてなので相談しました。


林: てんかんか、解離です。このメールの記述だけからは、どちらであるか判断することは不可能です。この記述の前の数日、あるいは数ヶ月の間にどのような出来事があったか、質問者のこれまでの生活はどのようなものであったか、などの情報が必要です。解離には心因がありますので、それがあったかどうかの情報が必要なのです。とはいうものの、解離の原因となる心因は、存在することは確実でも、すぐには明らかにならないことも多く、本人も意識していないこともありますので、たとえ心因がないように見えても「心因がないので解離ではない」と単純に判断することはできません。いずれにせよ、このメールの記述だけからはわかりません。

(2010.12.5.)


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