精神科Q&A
【1775】膠原病なのに、長年アスペルガーだと診断されていた (【1523】のその後)
Q: 【1523】アスペルガーは薬で治るのでしょうか でお答えいただき、ありがとうございました。 私がメールを送ってから、掲載されるまでには結構な期間がありましたので、私は掲載されるまでは頑張って医師の診察に通っていました。 メールを送った後、しばらくたつと、発熱、体の痛み、体に力が入らない 等の症状にも悩まされるようになりました。そのことを医師に伝えても、「アスペルガーで熱が出たり、体が痛くなったりすることがある」の一点張りでした。内科に紹介をお願いしても、紹介状の冒頭に「この人はアスペルガー障害患者です」と書くために、内科医もあまり診察してくれませんでした。 何が起きても、何をやっても「アスペルガーだから、アスペルガーだから」と言われるようになっていました。薬もどんどん増えていきました。このころからさらに、自分自身の直感や判断力を信じることができなくなっていました。私としては、この医師はちょっとおかしいのではないか?と思っても、私が異常なんだから、信じるしかない、と思うようにしていました。
しばらくたつとさらに体の痛みなどがひどくなり、寝たきりになりました。 そのころ林先生のサイトを拝見し、私の質問が掲載されていたことに気づきました。 そして私は思いきって病院を変えて内科に行ったところ、すぐに膠原病科に紹介され、膠原病であることが判明しました。もっと早く発見できていれば、もっと軽くて済んだそうです。 光がまぶしい原因が膠原病だったということが判明してよかったです。しかし、今回の件で 精神科医というものが少し信用できなくなってしまいました。でも、林先生のようなお医者さんもいるのだから、全てに落胆しているわけではありません。 今は、自分の考えていることや、言ったことなどに少しずつ自信が持てるようになってきました。車椅子生活ですが、それなりに楽しくやっています。 最後に、精神疾患・発達障害の分野において、患者の主観的なものからではなく、客観的なデータ(脳の画像とか血液検査など)から診断がつくようになることを望みます。そうすれば「自称うつ病」のような人もいなくなるのでは?と思っています。あとは、妙に「アスペルガー」や「発達障害」の人が増えているように思います。この辺のことなどについて、先生のお考えをどこかで載せてくだされば・・・と思います。 本当にお世話になりました。ありがとうございました。
林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。正しい診断がつき、適切な治療が開始されたのこと、何よりと思います。
今回の件で 精神科医というものが少し信用できなくなってしまいました。
無理もないことです。 【1523】にお書きした通り、あなたをアスペルガー障害と診断した医師は全く信用できず、彼の説明内容はでたらめです。ただしこの医師は例外的にひどい精神科医であるとご理解ください。