精神科Q&A
【1768】サイコバブル社会の紹介文への疑問
Q: 私は40代女性です。「サイコバブル社会」の紹介記事を読みました。 子供が小学校に入ってわかったのですが、30人に1人は生まれつき脳に軽い障害があるか脳の育ちが悪い状態にあります。精子と卵子のたまたまの組み合わせで子供は生まれるのですからそのぐらいいても不思議ではありません。 まず、言葉の理解力が悪く、先生の話が通りにくいので普通の生徒と区別が出来ます。 そういう子供達は、家庭に恵まれていれば年をとるまで家族の保護のもとにありますが、そうでない場合、犯罪者になります。(ほとんどが、無銭飲食や万引きなど軽い犯罪だそうです) 精神科の医療が必要な人はトータルで300万人いると考えられます。 情報化が進んだおかげで、沢山の人が医療が受けられるようになったので、社会が悪い方向に向かっているわけではないと思います。特に子供の場合、少量の投薬でかなりよくなります。 うつ病、依存症、PTSDなどは脳の発達が悪い子供がなりやすく、小学生のうちからその兆候はあります。 小学校に行って先生に聞いてみるとわかります。
林: 新刊への早速のご意見 (このメールが読者からいただいた最初のご意見でした) をいただきありがとうございました。サイコバブル社会は、まさにこの【1768】の質問者のような方に読んでいただきたい本です。すなわち、
情報化が進んだおかげで、沢山の人が医療が受けられるようになった
のは事実であり、そのことはもちろん
社会が悪い方向に向かっているわけではない
といえますが、しかしだからこそその流れが止まらず、医療が、そして社会が、歪んだ方向に行きつつあるのでないか。それがサイコバブル社会の大きなテーマです。ですからこの【1768】への回答はサイコバブル社会の中に詳しく書かれています。
なお、この【1768】のメールの文中には、事実とは大きく異なる記述 (明らかなエセ科学) が多々ありますが、ここではあえて具体的には指摘しないことにします。