精神科Q&A
【1670】躁病薬の副作用で衰弱する父
Q: 63歳の父が躁病薬の副作用で衰弱しています。具体的な症状として判断力の低下、筋肉の衰退及び痩せ、振るえ、重度の尿漏れ、行動力の低下などが挙げられます。喋ることも難しく、手足を動かすことも困難ため食事も大変です。気がつくと暗い部屋で電気もつけず、ただボーっと立っていることがよくあります。
現在、処方されている薬はリーマス400mg/日、デパケン750mg/日、バルネチール50mg/日、タスモリン6mg/日、サイレース2mg/日、カモステート30mg/日です。 これまでの経緯として、1年半前に発病以来、薬の処方を開始、9ヶ月間で回復が見られたことから父が勝手に2週間程度、リーマスとデパケンの処方を止めてしまいました。その結果倒れ、薬を一部変えたりしながら現在の処方を続けています。 途中、バルネチールからジプレキサに変えて3日後に尿漏れを始めたことから、またバルネチールに戻すということがありました。お医者様は尿漏れについてジプレキサが原因ではないと言っています。 また行動力の低下などから、副作用でパーキンソン病になったおそれがあると指摘されました。MRI検査では異常なしですが、別の病院の神経科では左腕が硬いことからパーキンソン病であるとお医者様の見解もわかれています。これについては近日、医大で精密検査を行う予定です。 回復が見られたら薬の量を少しずつ減らすといことを行っていますが、減らした結果、さらに症状が悪くなるということを繰り返しています。 発病から今日まで、父が刻一刻と衰弱しているのがわかります。これまで、地元の小さな精神病院で治療を受けていたのですが、躁病の患者をいままでに診察したことがないようで、このままでよいのか非常に不安です。このホームページでは躁うつ病について薬で治すことができるとあるのですが、父の病状は悪くなる一方です。このような父ですが回復の見込みはあるのでしょうか。 また今後取りうる行動として、どのような選択があるのでしょうか。念のため医大の精神科でも診察を行う予定ですが、もし先生から勧めて頂けることがございましたら、どうかお教え願います。
林:
このような父ですが回復の見込みはあるのでしょうか。
わかりません。理由は以下の通りです。
63歳の父が躁病薬の副作用で衰弱しています。
これを前提として質問されているようですが、衰弱の原因が躁病薬だという根拠は何でしょうか。まったくないのではないでしょうか。
回復が見られたら薬の量を少しずつ減らすといことを行っていますが、減らした結果、さらに症状が悪くなるということを繰り返しています。
このような経過だとすればなおさら、現在の状態が薬の副作用だとする根拠はありません。
もし先生から勧めて頂けることがございましたら、どうかお教え願います。
ありません。素人判断をせず、診ていただいている先生の指示に従ってください。