精神科Q&A

 【1343】覚せい剤は絶対やめます


Q私は20歳女です。
私は16〜20歳の間覚せい剤を使用してきました。

最初の頃はとくに症状はなかったのですが一度覚せい剤使用中に恐怖におそわれる出来事があり覚せい剤が効いていたためパニック状態になりそれ以来薬を使用すると人やものやすべてのものが怖くなり突然泣いたり一緒に使用していた仲間を攻め立てたり行動や言動がめちゃくちゃになっていきました。

しかし薬が切れると元に戻りの繰り返しで覚せい剤の使用をやめませんでした。

症状はどんどん重くなり体から虫がでてくる、警察に監視されている、周りが自分を殺そうとしている、などの被害妄想がでてきてさすがにまずいと思い薬をやめました。

その間は少しの被害妄想はありましたが生活に支障はありませんでした。

しかしまた懲りずに薬をはじめてしまい今までやっていなかったせいか今度は前にもましておかしくなりいつ薬がはいっているのか切れているのかわからない状態でついにはっきりとした幻聴が聞こえはじめ、パニックになり病院に入院することになりました。

しかし私がいうのもなんですが覚せい剤使用者ということで医師や看護師の方から差別をされ、ほとんどカウンセリングもなく薬の投与ばかりの治療であまり効いた感じもなく薬や点滴でだるさばかり残り幻聴はまだ残っていてただ自分の自信をなくす一方で私には合いませんでした。

なんとか退院しましたがそのあとの生活は今までのことが重なり鬱のような神経症のような症状で、マリファナやお酒、病院からもらった薬を使ってなんとか明るくしよう普通の自分でいようとしていました。(方法は間違っていましたが)自分でもどうしていいのかわからずそんな行動をしていたと思います。

このころから自分は統合失調症なのではないかと思うようになり、(親類に統合失調の人がいた、人とうまく関われない、幻聴、周りがみんな敵に見えるなど)本格的に治さなければと思っていました。

しかしまた薬をやってしまいこんどは自殺未遂まで起こし周囲に散々迷惑をかけてしまいそのまま病院に搬送され入院となり今度はかなりひどい状態で一日中頭の中で知らない人と会話して泣いたり笑ったり突然叫んだり踊りだしたりしていました。

よくなって病院は退院しましたが、後遺症がやはりあって幻聴、被害妄想、対人恐怖、視線恐怖街中を歩くのが苦痛になってしまい人と会わなくなってしまいました。
もう元には戻れないのかと思うと絶望的に思います。

本当に後悔しています。薬は本当に誰にもやらないでほしいと思います。

遅すぎたかもしれませんが今やっと人生に前向きになれて必ず治ると信じて頑張ろうと思っています。

私のような例は完治する場合はあるのでしょうか。
もともと薬をやる前から神経質だとかメンタル面が弱いといわれていました。

今現在病院には行っていますが薬をもらうばかりでほとんど診察はしません。
あと克服した方の例なども教えていただけたら嬉しいです。

本当に薬は怖いものだということをこれを読んでいただいた方にわかってもらいたいと思います。
人生を棒にふります。絶対にやめてください。
かなり中略して書きましたが今は絶対に薬はしたくありませんし昔の仲間とも連絡はとっていません。


林: 
私のような例は完治する場合はあるのでしょうか。

もちろんあります。覚醒剤を今後一切やらないこと。それが唯一かつ確実に有効な回復への道です。逆に、また覚醒剤をやるようなことがあれば、回復への道は遠のきます。【1344】もご参照ください。

この【1343】のメールからは、覚醒剤をやめるというあなたの決意は固いことが読みとれます。しかし、それでも安心できないのが依存性薬物の恐ろしいところです。やめるという決意は、いくら強くても強すぎることはありません。

人生を棒にふります。絶対にやめてください。

この言葉を常にあなた自身にも向けてください。あなたの完全な回復を願っています。


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