精神科Q&A
【1278】原因不明の痛みがどうしても治りません
Q:
私は31歳の会社員です。私の妻が病名もはっきりしないまま3ヶ月も、体調不良を訴え苦しんでいます。どうか助けてください。
妻は34歳です。このような状態になるまでは、ヨガのインストラクターをしていました。これまで大きな手術等の経験はありませんが昨年6月に血液検査でC型肝炎のキャリアとわかりました。幸いインターフェロンの投与を始めるまでの状態ではないらしくウルソを何度か服用していた状態です。今年1月初旬、風邪をこじらせ鼻をかんだのをきっかけに耳閉感を訴えるようになりました。1/12 A耳鼻科で診察してもらったところ、初めは中耳炎では?との診断でムコトロン錠を4日間服用するのですが、その後聴力検査をしてもらい低音型感音性難聴(低音部40db)と診断されプレドニゾロンというステロイド治療を始めることになったのです。A耳鼻科では錠剤で1/16から30mg(4日間) 20mg(2日間)を服用しましたが回復しませんでした。耳閉感が続くため2/9 B耳鼻科に行き、そこでA耳鼻科と同様プレドニゾロンを15mg(6日間)、30mg(3日間)、20mg(3日間)、15mg(6日間)、10mg点滴(2日間)、5mg点滴(3日間)、リプル点滴(3日間)と1ヶ月近くの月日をかけての治療をしました。それでも耳閉感が回復しない為、翌3/5 インターネットで見つけたC病院を受診してみる事にし、聴力検査をしてもらいました。低音部30dbでそこまで悪くないとの事です。
しかし、そこでの治療は、プレドニゾロンの点滴とガス吸入(純酸素に5%の炭酸ガスを混ぜたガス)とビタミン剤と血管を拡げる点滴を併用する治療という事で、初回にプレドニゾロン60mgの点滴とガス吸入をする事になりました。
しかしその夜、胃痛を感じ翌日、担当医に伝えると1回で60mgプレドニゾロンを中断する事となり翌日と翌々日は、ガス吸入と胃薬(ガスター)とビタミン剤などの点滴治療のみをしたのですが、今度は酷い頭痛を訴えたのです。更にその翌日には、喉の渇きや胸痛を訴えるようになりました。3/9 再度受診して喉の渇きが酷い事を担当医に伝えるとプレドニゾロンを10mgから始めようとの事でしたが、胃痛の為に中断したにもかかわらず、また始めようと言われたので、妻は理解が出来ずとても混乱していました。不安を感じた妻が再投与を拒むと、とりあえず血液検査と唾液による細菌検査をしたのですが、結果は正常なので大丈夫ですと言われましたが、その後も体調は一向に改善されませんでした。3/13 睡眠中 寝汗と全身の硬直感で目を覚まし、その後背中や両腕や両脚の痛みも連日感じるようになります。痛みは皮膚ではなく身体の中からのようです。
胸に関しては、ジリジリした焼けるような痛み、背中・両腕・両脚に関しては、ジリジリ感、ヒヤヒヤ感、こわばり感といった常にさすっていなければいられない状態です。翌3/14からは、体調不良が続く為、自宅からさほど遠くないD病院に通院しました。そこで血液検査・胃カメラ・胸部レントゲン・心電図・心エコーと様々な検査をしてもらったのですが、特に異常はないという結果でした。身体の痛みや、はりつく様な喉の渇きは酷いままで夜何度も目を覚ます事が、毎日続いている状態に担当医は精神的な要因では?と心療内科をすすめるだけで、とりあえずソラナックス0.4mg、パキシル錠10mgを7日分処方するのですが痛みは治まらず、倦怠感が酷くなりました。3/22の朝方には上半身のあまりの痛さに救急車を呼びE病院に搬送されたのですが、そこでも血液検査・尿検査・胸部レントゲンをしたものの、特に異常は見られず帰宅をすすめられたのです。数日後にホルモン検査の結果も出たのですが異常はなく痛み止めのモービック錠10mgを処方されるのですが効果がなく、少しでも眠れる様にと睡眠薬レンドルミンを服用するのですが、相変わらず喉の渇きが酷く3時間おき位で目覚めてしまいます。ここのところ目に黒い浮遊物がいくつか見えるようです。シェーグレン検査の為、F眼科に受診したところ涙の分泌量は少ないらしく目の角膜に傷が出来ているとの事でヒヤレインという点眼薬をもらい、唾液の分泌検査(ガムテスト9ml)やはり分泌量が少ないという結果になりました。ただ血液検査ではシェーグレンではないとの事です。4/26 県内にある、Gリュウマチクリニックに受診したところ、ステロイドを急に止めた事による少し珍しいタイプのステロイドミオパチーではないか?との診断で、錠剤プレドニン10mgを処方されました。
しかし体調不良のきっかけと思われるプレドニンを再び服用していいものか悩んでしまい服用出来ませんでした。その後5/1 埼玉県内にあるH病院のリュウマチ膠原病科にも受診し血液検査をしてもらった結果、大きな異常なしとの事でした。その後も5/29血液検査をしてもらった結果、若干の所見はありましたが、今の痛みには関係ないとの事です。線維筋痛症も疑って、東京都内にあるIクリニックに受診した結果、圧痛点が1箇所もないので、はっきりとは言えないが、メンタル面の強い線維筋痛症ではないかとの事で、ノイロトロピン錠1日3錠・モービック錠10mg朝1錠・ルボックス錠25朝・夕1錠・就寝時ソラナックス0.4mg・ムコスタ錠100、1日3錠などを1週間分処方されましたが、痛みは少しも軽減しませんでした。その後も、トレドミン錠 25・コンスタン0.4・ソラナックス0.8などいろいろ薬を服用しました。ノイロトロピンに関しては、4/26から1ヶ月以上服用していますがどれも効果がみられませんでした。連日、1日中全身の痛みを訴えています。その痛みは、主に胸が酷く、背中・両腕・両脚などに関しては、日によって痛みが違いますが喉の渇き苦しさは連日酷いままです。こうして何の病名かもわからず時間だけが過ぎています。あまりの痛さに耐え切れず、何度か自殺をしようとしたことがあります。それでも痛みをまぎらわす為に身体をさすりながら散歩してみたりして頑張っています。(歩行困難などにはなっていません)現在妻の体重は40kgです。現在服用している薬はコンスタン0.4を1日3錠とソラナックス0.8とハルシオン0.25を就寝前1錠です。
薬の副作用なのか?毎日眠気や倦怠感が酷いのですが痛みは少しも軽減されません。
そこで先生にお聞きしたいのです。
精神的要因でこの様な症状が考えられるのでしょうか?
どのような薬が痛みを消してくれるのでしょうか?
林: 1月12日にA耳鼻科を受診されてから、5月までに受診された病院が合計9軒。典型的なドクターショッピングの例です。これではどんな病気も治りません。
私の妻が病名もはっきりしないまま3ヶ月も、体調不良を訴え苦しんでいます。どうか助けてください。
お困りの様子はよくわかります。しかし、色々な病院に中途半端に助けを求めてきたことが、今の奥様の状態の原因です。ですから、奥様の症状について、私もあえて見解は述べません。また、そもそもこのサイトは事実を伝えることを目的としたもので、助けることを第一目的としていないことは精神科Q&Aに質問される方へやサイトの方針で度々述べていることでもあります。
次から次へと助けを求めたり、情報を集めたりするのは一切やめ、一箇所に腰を落ち着けて治療をやり直してください。そうしなければ治る見込みはないと思います。