精神科Q&A
【1271】水を飲むという行為が止められない
Q: 40歳代、女。15年ほど精神科、現在は心療内科に通っています。
ウィンタミン、リボトリール、デパケンR、パキシル、頓服として、ソラナックスを処方されています。
半年前ごろから、のどの渇きが、異常になりました。薬の副作用のそれとは違い、緊張や、興奮すると冷たいものを一気飲みしたくなります。
のどが渇くというより、飲むという行為が、止められないんです。
水の飲みすぎで、一度吐きました。
シェーグレン症候群や、糖尿病、尿崩症ではありません。
心療内科医は、スポーツドリンクを勧めますが、1日、10Lも飲んでしまうので、お金も追いつかないし、飲むのをとめたいんですが、あまり、真剣にとりあってもらえません。
自分で出来る対処法として、どういうものが、あるでしょうか?
よろしくお願いいたします。
林: まずあなたの病名が不明で、処方されている薬からも推定しにくいですが、タイトルにある「水を飲むという行為が止められない」は、病気の症状である場合も、薬の副作用である場合もあります。
薬の副作用のそれとは違い
とあなたはお書きになっていますが、それは薬の副作用の喉の渇きとは違うという意味にすぎません。喉の渇きとは別に、「水を飲む」という副作用があり得るのです。
そしてこれは、【0266】にもお書きしたように、水中毒 (みずちゅうどく) という重篤な状態になる可能性もあります。
また、
シェーグレン症候群や、糖尿病、尿崩症ではありません。
とお書きになっていますが、「・・・ではありません」とおっしゃる根拠が書かれていないので、本当にこれらの病気でないか否かがわかりません。まずその確認も必要です。
心療内科医は、スポーツドリンクを勧めますが、1日、10Lも飲んでしまうので、お金も追いつかないし、飲むのをとめたいんですが、あまり、真剣にとりあってもらえません。
「水を大量に飲む」という症状は、軽くみると危険なものですから、本当に「真剣にとりあってもらえない」のであれば、その医師にかかり続けることは危険です。
自分で出来る対処法として、どういうものが、あるでしょうか?
それを検討する前に、しっかりした医師の診断を受けることが必要です。自己判断による対処は危険です。