精神科Q&A
【1069】私以外に15の人格があるのですが
Q: 私は20歳の女性です。
私は現在自分が何の病気か分からず悩んでおります。 普通ならこの症状は解離性同一性障害なのですが、私の症状はどうも一般に言われていることとは当てはまらず、 他の精神的な病ではないかと悩んでおります。
詳しい症状をお知らせします。
まず私以外に人格は確認しているだけで15あります。 その人格たちはそれぞれの嗜好や趣味を持ち、考え方にも差があります。 しかしその人格たちが出ている間、私は記憶がなくなることはありません。 私は時に、透明なフィルターを通してみているような感覚の中におり、その間意識はハッキリしています。
また人格は私のサポートをしてくれます。 私が疲れているときは代わりに動いてくれたりもします。 1人でいるときは声に出してお互い会話をしたりします。それは周囲に人がいるときは決してやらないように気をつけています。(昔はやっていました)
人格たちは疲労や感覚や思考を共有します。 私が疲れているときは皆疲れており、おいしいものを食べているときは一緒に喜びます。 考えていることはお互いダイレクトに頭の中で伝わり、時にそれが元で喧嘩をします。
普段外に出て、他人を接している人格は私だけです。 ただし特定の個人によって出てくる人格もあります。その人格はほとんど私の言うことをきいてくれません。 1人でいるときに出てくる人格は私含め主に3人です。 他の人格はふと気まぐれに、やはり1人でいるときに出てきます。
この人格たちはそれぞれ違う思考があります。 仲の悪い人格もいたり、私の持っていない病気や恐怖症を持っている人格もいます。
例えば私は高所恐怖症ですが、他の人格になるとそれはありません。 またある人格は、極度のストレス状態になると激しいリストカットを行うときがあります。私はそれを止める気はありません。 ちなみに私は軽いパニック障害と幼児退行が1年に1〜2回あります。
最後に私が解離性同一性障害とするなら、私は基本人格ではなく主人格ということになります。 人格たちはそれぞれ名前があり、私も体とは別の名前があります。 生まれた時期もおぼろげに覚えており、そうなると基本人格とは考えにくいです。 そして私が主人格なら、基本人格が起きる確率は0に等しいです。それほど存在する感覚がありません。
もう7年この問題で悩んでいます。 解離性同一性障害(多重人格)ならそれで構いませんし、他の病気ならそれ用の対処をしたいと思っています。 自分が未知の精神病である現状がとても怖いです。
長文になってしまいましたが、どうぞ宜しくお願いいたします。
林: あなたは解離性同一性障害だと思います。
あなた自身、この病名を挙げ、しかし一般的にいわれている症状とは自分は違うようだと思っておられるのは、おそらく、
しかしその人格たちが出ている間、私は記憶がなくなることはありません。
このことを言っておられるのだと思います。確かに一般的には、他の人格のときの記憶はないのが普通です。しかし、記憶があったからといって、解離性同一性障害でないということにはなりません。
私は時に、透明なフィルターを通してみているような感覚の中におり、その間意識はハッキリしています。
これは、解離のときの意識状態として矛盾のないものです。
もう7年この問題で悩んでいます。 解離性同一性障害(多重人格)ならそれで構いませんし、他の病気ならそれ用の対処をしたいと思っています。
「それで構いませんし」の真意が不明で、この7年間どう対処されていたのかも不明ですが、解離性同一性障害として、精神科の治療を受けるのが最善だと思います。