精神科Q&A
【1016】父がアルコールを飲み続け、痴呆のような症状もあります
Q:
私の父68歳は、今年に入ってから 日中起きている間は 常に焼酎ロックを飲んでは寝るという生活を続けています。
アルコール依存症でしょうか?
痴呆のような症状もあります。
そのため常に酔っぱらっている感じで 1ヶ月近くお風呂も入れず、持病の心臓病の薬も飲んだり飲まなかったりです。
このような状態になったのは、多額の借金からだろうと思われ、現在 月々の返済が10ヶ月近く遅れ、担保に入っている土地を売却せざるをえない状況に陥っています。
でも 売らなきゃいけない事が理解できません。
お金を借りた事すらも わからなくなっています。
精神を病んでしまったのか 痴呆なのか それともどちらもでしょうか?
これから 病院を受診予定ですが これからの事が心配で娘の私の方が 気が変になりそうで 夜もぐっすり眠れません。
この先 どのような経過をたどり、どう治療していくのでしょうか。よろしくお願いいたします。
林:
日中起きている間は 常に焼酎ロックを飲んでは寝るという生活を続けています。
アルコール依存症でしょうか?
そうです。アルコール依存症です。
痴呆のような症状もあります。
アルコールにより痴呆(認知症)になることはありますが、お父様のように常に飲酒している状態では、それが痴呆なのか酩酊なのか区別できないので、診断はできません。【0950】もご参照ください。
この先 どのような経過をたどり、どう治療していくのでしょうか。
アルコールを飲み続けている限り、希望はありません。アルコールをやめられれば、その時点での認知機能などの診断とあわせて、今後の見通しを立てることになります。いずれにせよ、アルコールをやめる以外に方法はありません。