精神科Q&A

【1001】医師としての精神科受診体験


Q: 私は医学部卒後数年目の内科医師です。私は現役医師としての医学的知識があるにも関わらず、安易に精神科の開業医を受診し現在でも地獄のような苦しみを味わっています。
 すべての開業医がレベルが低いとは言いませんが、よく調べ吟味して本当に精神科を専門とする医師を受診しないと地獄を見ます。 
昨今、精神科の敷居が低くなり市中のメンタルクリニックは1時間待ちの3分診療というのが現実となりつつあるようです。精神科の専門知識が乏しい医師がメンタルクリニックを開業しているというケースも多々あるようです。私が思うに、敷居が低くなったことで発生している弊害、薬害というべきか、医原的な理由で私のように苦しんでおられる方々が多数おられると思われます。
 もちろん私は医師として精神科を否定するつもりは毛頭ありません。
しかし、少しうつっぽいからといって安易に市中の開業医を受診するのはいかがなものかと思います。薬の悪循環が始まれば、容易に止めることはできず、薬に飲まれる事があるという事を肝に銘じていた方が良いと思われます。
 私の体験した苦しみを公開することで、少しでも精神科医療の質が向上し、また警鐘となり、一般の方々にとって有益なものとなれば嬉しく思い、このメールを書くことに致しました。また、私の現在の症状について、先生にいろいろとご相談させていただきたく思います。ご返答宜しくお願い申し上げます。

< 私の病状の経過と受診状況 >
8ヶ月程前より、将来のことや人間関係に悩みノイローゼ状態になり、近くのメンタルクリニックを受診しました。
最初はアモキサン 25mg×3、アナフラニール50mg眠前、マイスリー10mg、ベンザリン5mgでスタートしました。
治療開始後、週に1回の受診で薬量は多くなりましたが、状態がよくなることはなく、むしろ気分の変動が激しく、朝起きたら、自分では理解できないのですが、激しく泣き出すといった状態になり、クリニックに駆け込むとまた薬量が増えるといった、今から思えば悪循環を繰り返しました。

 そして、初診から3ヶ月後、アモキサン50mg×3、トレドミン25mg×3、パキシル40mg眠前、メイラックス2mg、グランダキシン150mg、眠前デパス散3mg、フェノバルビタール散200mg、マイスリー10mg、ベンザリン10mgと薬量が増大し、極量に近くなっているので、これでは病気を治すどころか、薬で体が壊れると危惧し、セカンドオピニオンを求め、近くの開業医(精神保健指定医の資格を持つ精神科医です)を受診したところ、
「あなたはうつ病でもなんでもない。あそこは薬だけ出して治らないで有名なんです。薬をきってください。リバウンドもないでしょう」と言われ、私は素直に指示に従いました。
 
 ところが翌日昼から、離脱症状というのか、禁断症状というべきか、まず心拍数が150回/分、呼吸困難、胸全体が針金で巻かれているような、みぞおちに鉛のボールを植え込まれたような感覚。
視点が合わずフラフラし頭の中はボーとし、後頭部が痺れ、眼球を左から右に移すと眼前がゆれて、水を飲んでも吐いてしまい、じっとしていられなくなり家の中を走りまわる状態になりました。当然、夜間は一睡もできません。
3日ほど経って(症状が持続するため)、市民病院を受診しました。離脱症状は2週間で消えると言われ、家中を走りまわり、衝動性が激しかったのでリスパダールで様子を見ることになりました。
その後、1週間ぐらいで心拍数はもとに戻り、2週間後には水を飲み、重粥を摂れるようになりました。しかし、その他の症状は持続し、夜間は一睡もできない状態であったため、市民病院を受診し、ベゲタミンA2錠、デパス2mg、マイスリー10mg、ユーロジン4mg、ロヒプノール4mg、レンドルミン0.25mgで眠れるようになりました。眠れるというよりも強烈な力で眠らされるというべきでしょうか。
その2ヶ月後には、派手な症状は無くなり、睡眠薬もベゲタミンA1錠、マイスリー10mg、ユーロジン4mgと減らせておりましたが、さらに1ヵ月後より、睡眠薬を同量飲んでも、7時間眠れていたのが3時間くらいになりました。
その後、胸部の違和感、息苦しさ、胸を針金で巻かれている感覚がよみがえってきました。その後は薬をどれだけ増やしても睡眠時間が2〜3時間でまた、胸部違和感、呼吸困難感も持続し、2ヶ月後には意識が朦朧となり家中を徘徊するようになり、希死念慮が強くなったためついに精神病院の閉鎖病棟に入院しました。
 
 その間も眠れない日が続きましたが、主治医はうつ病であるから、眠れないのでしょうとの判断で、トリプタノール150mg、リーマス600mg、ワイパックス1.5mg−分3で内服を内服し、睡眠薬は抗精神病薬、レンドルミンなどを服用しましたが、睡眠時間は2〜3時間のままでした。しかし、ある晩、薬を服用せずに4時間眠れたので、翌日より全く睡眠薬なしで3時間眠り、1度目が覚め、2時間眠れる状態になったため退院となりました。入院後約1ヶ月のことでした(主治医はうつがよくなったと説明しましたが、あまり納得できず、なぜ睡眠薬を飲まないほうが眠れるのかという問いにも、臨床ではよくあることですとの説明であった)。
というわけで、なぜか理由はわからないけれども、少しは眠れるようになり、退院後、トリプタノール25mg×3、リーマス200mg×3、ワイパックス0.5mg×3の内服を続け、少しずつ減量を図りました。
 体調面は、少し多めに運動すると眠れなくなったり、2、3日ほとんど食事を取らなくても空腹感が全くなく、便秘が続き、言葉では説明しづらいのですが、体の深部感覚が失われ、不健康感は続いておりました。
しかし、睡眠時間は3時間寝て、目覚め、3時間寝て起きるというサイクルが続き、それ以上改善も悪化もしないため、夕食後 トリプタノール25mg、ワイパックス0.5mgに減量していました。
2週間ほど前に内服を中止したところ、中止したその日から、睡眠の質は低下し、熟睡感が全くなくなり、12時に就寝しても5時になりやっと眠りに入るのですが、浅い眠りで寝ているのか、起きているのかわからない状態が昼過ぎまで続きました。
そのため、精神病院の主治医に相談したところ、うつだから薬を飲みなさいと言われたので、また私自身もこういった状態が2週間つづき、心身ともに疲れていたので夕食後 トリプタノール25mg、ワイパックス0.5mgの内服を再開したところ、当日より寝つきも良く、6時間位寝て、目覚め、また4時間くらい眠るという状態になり、夢もあまり見ずに睡眠の質が飛躍的によくなりました。(内服開始とともに睡眠の質が改善するということは、主治医が言う、うつであるから眠れないという説明はあまり信用できないと思います)

 現在の私の状態を医師として、客観的にみると、うつ状態では決してなく、むしろ、なんとか治そうと軽い運動したり、漢方を服用し鍼灸を取り入れたり、気持ちは前を向いています。
その後、大量の薬を突然断薬したことで、自律神経系のバランスが崩れ、一般的にいう自律神経失調状態になっていて、睡眠をはじめ、体の深部感覚に違和感が出現し、不健康感を自覚しているのではないかと思っています。
睡眠に関して言えば、トリプタノール25mg、ワイパックス0.5mgを服用することで、なぜ睡眠の質がここまで変わるのか理解できません。
1年以上も休職しているため、焦ってきており、一生この状態が続くのではないかと、自暴自棄になることもあります。
早く、この状況を抜け出して、元気になり、この経験を生かして医師として大きくなり、患者さんに正面から向き合いたいと思っております。

先生にご相談したいのですが、いったい私の体はどうなっているのでしょうか? また、今後、体調の回復を図るにはどうすればよいのでしょうか?なぜ、トリプタノール25mg、ワイパックス0.5mgで眠れ、中止するとほとんど眠れなくなるのでしょうか?
ご返答お待ちしております。何卒宜しくお願い申し上げます。

 

林: 医師としての患者体験についての貴重なご報告をいただき感謝いたします。

私の体験した苦しみを公開することで、少しでも精神科医療の質が向上し、また警鐘となり、一般の方々にとって有益なものとなれば嬉しく思い、このメールを書くことに致しました。

ありがとうございました。できる限りあなたのご意図を生かせるよう努力いたします。

しかし、少しうつっぽいからといって安易に市中の開業医を受診するのはいかがなものかと思います。薬の悪循環が始まれば、容易に止めることはできず、薬に飲まれる事があるという事を肝に銘じていた方が良いと思われます。

私もその通りであると考えます。以前、擬態うつ病を書いたときの私の意図もほぼあなたと同じものでした。
 ただここで、

少しうつっぽいからといって

ここが非常に難しいところで、うつっぽいのが少しなのか、少しでないのか、本人にも周囲にもなかなか判断できないケースが多いのです。したがって、

(精神科の)敷居が低くなったことで発生している弊害、薬害というべきか、医原的な理由で私のように苦しんでおられる方々が多数おられると思われます。

あなたのこのご意見はもっともなのですが、逆に敷居が低くなったことで早期に治療を受けることができ助かっている方もたくさんおられるわけですから、功罪はあるとはいえ、敷居が低くなったことのプラスのほうがやはり大きいと私は考えます。
 ではあなたのご指摘のような弊害、薬害はやむを得ないのかといえば、そうではありません。ここはやはり治療者である医師のほうが何とかしなければならないと考えるべきでしょう。すなわち、その患者さんが、

少しうつっぽいからといって安易に

受診されたと判断した場合、医学的な治療の対象ではない旨をきちんと説明し、それ以外の指針を示すことが、専門家である医師に求められる姿勢だと思います。(同様のことを私は2001年に出版した擬態うつ病にお書きいたしました)

ですから、患者さんの側からすれば、受診するかどうか迷った場合は、躊躇せずに受診するということが勧められると思います。その受診をプラスにするかマイナスにするかは医師の方に責任があると私は考えます。

ところで、あなたのケースに関していえば、経過からみて、

少しうつっぽいからといって安易に市中の開業医を受診

したのではないと読み取れます。すなわち、あなたはうつ病だと思います。そして早期の軽い時期に受診されたと判断できます。そこで始められた薬物療法の内容が必ずしも不適切であったとは言い切れません。おそらくあなたはかなり薬の効きにくいうつ病であった可能性が高いと思います。それにしても治療効果が見られなかったのは確かですから、

薬量が増大し、極量に近くなっているので、これでは病気を治すどころか、薬で体が壊れると危惧し、セカンドオピニオンを求め、

このあなたの行動は適切であったと思います。そして、

セカンドオピニオンを求め、近くの開業医(精神保健指定医の資格を持つ精神科医です)を受診したところ、
「あなたはうつ病でもなんでもない。あそこは薬だけ出して治らないで有名なんです。薬をきってください。リバウンドもないでしょう」と言われ


この先生の言葉のうち、

あそこは薬だけ出して治らないで有名なんです。

この正否は私には判断できませんが、

あなたはうつ病でもなんでもない。

これはその後の経過からみて誤診であったと思います。しかし、この受診時点での状態の詳細が不明ですので、やむを得ないレベルの誤診であったかどうかはわかりません。それより問題は、

薬をきってください。リバウンドもないでしょう

この指示です。実際に激しい離脱症状で苦しまれたわけですから、この指示が不適切であったことは明らかですが、結果論を別にしても、あなたがこの時点でお飲みになっていた薬の量をみれば、これを突然すべて中止すれば離脱症状が出現する可能性は十分以上に考えられますので、たとえ不適切な処方であると判断したとしても、徐々に減量して中止に持っていくのが医学的常識といえます。(医師であるあなたに対しては失礼な言い方ですが、一般読者への説明とご理解ください)

この直後にあなたが体験された苦しみは、離脱症状です。しかし、それがどこかの時点からうつ病の症状に変わっているようです。

2ヶ月後には、派手な症状は無くなり、睡眠薬もベゲタミンA1錠、マイスリー10mg、ユーロジン4mgと減らせておりましたが、さらに1ヵ月後より、睡眠薬を同量飲んでも、7時間眠れていたのが3時間くらいになりました。
その後、胸部の違和感、息苦しさ、胸を針金で巻かれている感覚がよみがえってきました。その後は薬をどれだけ増やしても睡眠時間が2〜3時間でまた、胸部違和感、呼吸困難感も持続し、2ヶ月後には意識が朦朧となり家中を徘徊するようになり、希死念慮が強くなったためついに精神病院の閉鎖病棟に入院しました。


この入院時点の症状はもはや離脱症状ではなくうつ病のものといえます。どの時点から離脱症状が消えうつ病の症状が優勢になったのか判断は困難ですが、いずれにせよこの経過からは、やはりあなたは初診の時点からうつ病に罹患しており、薬物療法によりある程度の効果は認められていたものの不十分な状態が続いていたなか、薬の中断によりうつ病の症状が悪化し、しかし当初は離脱症状のほうが優勢だったためそれが見えてこなかったが、離脱症状の消褪とともにうつ病が表面化した、というのが入院までの経過だと考えられます。そして一ヶ月の入院治療で、あなたのうつ病は回復に向ったと判断できます。

睡眠薬は抗精神病薬、レンドルミンなどを服用しましたが、睡眠時間は2〜3時間のままでした。しかし、ある晩、薬を服用せずに4時間眠れたので、翌日より全く睡眠薬なしで3時間眠り、1度目が覚め、2時間眠れる状態になったため退院となりました。入院後約1ヶ月のことでした(主治医はうつがよくなったと説明しましたが、あまり納得できず、なぜ睡眠薬を飲まないほうが眠れるのかという問いにも、臨床ではよくあることですとの説明であった)。

あなたは納得されなかったとのことですが、うつがよくなった(完全寛解には至っていないにせよ)という主治医の判断に私は異論はありません。
 薬と睡眠の関係についてのあなたの疑問に対しては、いわゆる逆説反応 paradoxical reaction が回答になると思います。すなわち、その薬の本来の作用とは逆(あるいは、逆に見える)反応が出ることが、特に向精神薬では時おりみられます。
 といっても、睡眠薬を飲まないほうがかえって眠れるという形の逆説反応は滅多にありません。しかしあなたの記載を見ますと、

睡眠薬は抗精神病薬、レンドルミンなどを服用しましたが、

あなたの服用されていたのは必ずしも睡眠薬だけではないことが読み取れます。レンドルミンは確かに睡眠薬ですが、抗精神病薬は、睡眠薬の代用として用いることがありますが、種類と体質によってはかえって不眠になることもありますので、飲むのをやめたら眠れるようになったというのもそれほど奇異なことではありません。
 また、レンドルミンなど の「など」の内容は具体的には何だったのでしょうか。たとえば、抗うつ薬を眠前に飲んでおられなかったでしょうか。抗うつ薬の多くは睡眠周期(特にREM睡眠)に影響し、不眠や悪夢などの副作用が出ることは少なからずあります。
 このように、一般には眠気を催すとされている薬でも、逆に不眠をきたすことはそれほど例外的なことではありませんので、あなたの体験された睡眠と薬の関係は不思議なことではありません。主治医のおっしゃる、臨床ではよくあること という説明は、説明としてはあまりに簡略すぎるきらいはありますが、当を得たものであるといえるでしょう。

その後のあなたの経過は、ひとことで言うと、うつ病が回復に向ってはいるものの、まだ不十分な状態であると判断できます。したがって、服薬を含めて適切な治療を根気よく続ける必要があります。それによって完全に回復することが期待できます。

 体調面は、少し多めに運動すると眠れなくなったり、2、3日ほとんど食事を取らなくても空腹感が全くなく、便秘が続き、言葉では説明しづらいのですが、体の深部感覚が失われ、不健康感は続いておりました。

この漠然とした不調は、経過全体からみて、うつ病のものであるといえるでしょう。したがってさらにきちんと治療を続けるべきでしたが、

しかし、睡眠時間は3時間寝て、目覚め、3時間寝て起きるというサイクルが続き、それ以上改善も悪化もしないため、夕食後 トリプタノール25mg、ワイパックス0.5mgに減量していました。
2週間ほど前に内服を中止したところ、中止したその日から、睡眠の質は低下し、熟睡感が全くなくなり、12時に就寝しても5時になりやっと眠りに入るのですが、浅い眠りで寝ているのか、起きているのかわからない状態が昼過ぎまで続きました。


このように内服を中止したのは不適切でした。この結果、うつ病が再度悪化するのは自然といえます。以下の主治医のおっしゃった通りです。

そのため、精神病院の主治医に相談したところ、うつだから薬を飲みなさいと言われたので、また私自身もこういった状態が2週間つづき、心身ともに疲れていたので夕食後 トリプタノール25mg、ワイパックス0.5mgの内服を再開したところ、当日より寝つきも良く、6時間位寝て、目覚め、また4時間くらい眠るという状態になり、夢もあまり見ずに睡眠の質が飛躍的によくなりました。(内服開始とともに睡眠の質が改善するということは、主治医が言う、うつであるから眠れないという説明はあまり信用できないと思います)

内服開始とともに睡眠の質が改善することが、なぜうつであるから眠れないという説明を否定する根拠になるのか、あなたの判断は今ひとつ理解に苦しみます。うつ病であっても、睡眠だけをとってみれば、それが薬により直ちに回復することは十分あり得ることです。
ただあなたのケースで、この改善がトリプタノールによるものか、ワイパックスによるものかはわかりません。トリプタノールのような抗うつ薬は先の説明のように不眠をきたすこともありますが、逆に入眠作用が強く出ることもあるからです。

 現在の私の状態を医師として、客観的にみると、うつ状態では決してなく、むしろ、なんとか治そうと軽い運動したり、漢方を服用し鍼灸を取り入れたり、気持ちは前を向いています。

うつ状態では決してなく


というあなたの診断は、厳密には誤りです。回復傾向にあることは確かです。しかし、まだ治療を要するうつ状態であるとみるべきでしょう。

その後、大量の薬を突然断薬したことで、自律神経系のバランスが崩れ、一般的にいう自律神経失調状態になっていて、睡眠をはじめ、体の深部感覚に違和感が出現し、不健康感を自覚しているのではないかと思っています。

断薬直後の状態はあなたのご判断の通りですが、現在の状態は違います。うつ病の症状です。

睡眠に関して言えば、トリプタノール25mg、ワイパックス0.5mgを服用することで、なぜ睡眠の質がここまで変わるのか理解できません。

これは先ほどご説明した通りで、特に不思議はありません。

1年以上も休職しているため、焦ってきており、一生この状態が続くのではないかと、自暴自棄になることもあります。

うつ病が長引いてくると、一時的にこのような気持ちが出て来ることはあるものです。しかし、うつ病は、治ります。あせらず治療を続けてください。


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