精神科Q&A
【0827】パニック発作が消えてからも薬を続けるべきか
Q:
私は40歳女性会社役員です。3人の子供がおります。
10年前にパニック障害にかかり、3年後に完治いたしました。
安心して生活していましたが、治って6年ぶりにパニック発作がありました。
もう忘れていましたので驚きました。
発作時には以前のことを思い出しながら落ち着きを取り戻そうとしましたが、やはり動悸、過呼吸、気が遠くなる感じがありました。1度だけでしたが昔のことがありますので慌てて精神科を受診しました。また何年も悩まされるのが怖かったのです。
医師からは漢方薬と軽い抗うつ剤(ノリトレン錠10mg1日3回)を処方され真面目に飲んでいます。
発作から3週間経ちましたが、今回はまだなにも起こらず普通に生活しています。
広場恐怖もありません。
パニック障害とまでいかなくても薬はしばらく服用するべきなのでしょうか?
パニック発作の後には落ち込んで変な気分にもなりましたが、今は不安感もありません。
できれば薬はのみたくありませんが。友達と会って楽しいし、仕事も楽しいです。
林: これはあなたの考え方次第だと思います。薬を飲みつづけたほうが、再発の可能性が低いことは確かです。しかし、薬を飲まなくても6年間も発作の全くない状態が続いていたわけですから、今後も薬なしでも長期間発作はないことは十分見込まれます。そして万一再発しても、今回のようにすぐに薬で対処すれば同じようによくなるでしょう。しかしパニック発作の怖さは、もう二度と体験したくないとおっしゃる方も多いので、薬を飲むことで再発を最小限に抑えたいと考える方もいらっしゃいます。
結局、ここはご自分でお決めになるべきところだと思います。飲みつづけるのも、やめるのも、どちらも一理あります。