精神科Q&A
【0758】遠くに住んでいるうつ病の母への対応について
Q: 私は30代の女性です。55歳になる母がうつ病であるとこの1ヶ月前に知りました。更年期障害で通っている心療内科で「うつ病」だと診断されたようです。
母は現在、父と二人暮らしです。
父も父なりに母を支えようとしているようですが、かなり疲れているようにみえます。
また私には弟がおり、その弟の事を気に病んでいる事が原因のようですが、いくら弟に話しても理解が得られません。
私は実家から遠くに住んでおり、結婚し子供もいるため、簡単に実家に帰る事が出来ません。今はたまに電話で、母の話しを聞いている程度です。
母からは、帰省してこないでくれ、そっとしておいて欲しいと言われましたが、疲れている父の事も気になりますので休みに実家に帰省したいと思っています。
また、父は現在母が通院している(個人)病院に行ったことがなく母の状態をきちんと把握していないようなのに、総合病院に連れて行って入院させ静かな環境で治した方が良いと思っているようです。
母は今の病院が良いと言っています。
私はまず今通院している病院の先生に母の状態を父と一緒に聞くべきでは、と思うのですが。帰省中、また今後、実家から遠くにいる私に出来ることは何でしょうか?
林: あなたのおっしゃるとおりだと思います。つまり、
まず今通院している病院の先生に母の状態を父と一緒に聞くべき
これが第一です。
うつ状態になる病気、つまりうつ病に似た病気はたくさんありますので、お電話で話しを聞いただけ、あるいはご本人が主治医からうつ病と言われただけ(そもそも、本当にそう言われたかどうかも病院で直接確かめる必要があります)では、本当にうつ病かどうかがわかりません。診断名によっては適切な対応は変わってきますので、ぜひ病院の先生にお聞きください。
帰省中、また今後、実家から遠くにいる私に出来ることは何でしょうか?
こうしたこともすべて、まず先生に話をお聞きになってからのことだと思います。