精神科Q&A

【0704】お酒の飲みすぎを自覚しています。以前のように月に2回程度の飲み会で満足するような生活に戻したいのですが・・・


Q: 私は29歳女性です。
高校卒業後少し間をおいてから大学へ行きました。3年生の後半から実家を出て一人暮らしをはじめて、何とか軌道に乗ったと自分では思っています。
4年生の夏休み前後から、それまで自宅で晩酌をする事は滅多になかったのですが、毎日のようにするようになりました。
6%程度のチューハイ350缶を一度に4本くらい空けるのが、大体の平均です。
もっと強い酒が飲みたいときは、ワインを買うようになりました。

もともと酒には弱い方ではなく、飲み会に行くとザルだと言われる事が多かったです。
そのせいか、1本や2本では物足りなく、つい大量に空けてしまうのです。

社会人のように時間に拘束される事が少ないので、つい朝から気分よくなりたいと飲んでしまう日もあります。
5年位前に比べると、明らかに酒量は倍どころか、3〜4倍くらいになっているように思えます。
この酒のせいで、何か身体の不調があったりする事はあまりないのですが(アルコールの離脱症状の例にはあまり当てはまらないようです)、頭痛が頻繁に出るようになった事と、後は集中力と記憶力が衰えたように感じます。特に集中力の衰えは顕著で、酷いときは酒を飲んで気分を高揚させて勉強する事もあります。

お酒を一度やめようと思いましたが、続きませんでした。
ただ、このまま飲み続けるのは自分にとって良いこととは思えません。
再び社会人になれば、酒量も減るのではと思いますが、それまでの間は飲み続けてしまうのかと思うと、少し怖くなります。
お酒自体は好きなので、以前のように月に2回程度の飲み会で満足するような生活に戻したいと考えていますが、何か有効な方法はないのでしょうか。

つまらない質問ですが、もしよろしければ取り上げて下さい。よろしくお願いします。


: あなたはアルコール依存症です。アルコールをやめる以外の方法はありません。

朝から飲む、やめようとしたがやめられなかった、などは、典型的なアルコール依存症の徴候です。また、

5年位前に比べると、明らかに酒量は倍どころか、3〜4倍くらいになっているように思えます。

これは耐性形成といって、やはりアルコール依存症の徴候です。さらに、

この酒のせいで、何か身体の不調があったりする事はあまりないのですが(アルコールの離脱症状の例にはあまり当てはまらないようです)、頭痛が頻繁に出るようになった事と、後は集中力と記憶力が衰えたように感じます。特に集中力の衰えは顕著で、酷いときは酒を飲んで気分を高揚させて勉強する事もあります。

集中力の衰えが、飲酒によって改善するという記載は、この集中力の衰えが離脱症状であることを示唆するものです。頭痛や記憶力の低下も同様かもしれません。そして、
アルコールの離脱症状の例にはあまり当てはまらないようです
というあなたの言葉には、否認の色彩も感じられます。

以前のように月に2回程度の飲み会で満足するような生活に戻したいと考えていますが、

それは不可能です。飲酒を完全にやめる以外に方法はありません。

何か有効な方法はないのでしょうか。

ありません。やめる以外にありません。

つまらない質問ですが、

つまらない質問ではありません。あなたの命にかかわる問題です。
つまらないと思うことが、事態を軽く見ていると思います。ご自分がアルコール依存症であるという現実を直視し、アルコールを完全にやめてください。


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