精神科Q&A

【0648】薬の収集がやめられない


Q: 35歳男性です。5年ほど前から失恋により不眠になり、4年ほど前に昇進をきっかけにしたうつで3ヵ月休みました。その後は安定した毎日を過ごしています。

ところが、重複診療をやめられないのです。
うつを発症する前、今の医院とは別の病院に通っておりましたが、そこでの処方は患者の希望どおりで、SSRIがいいなら、ルボックス。リタリンが欲しいなら処方する。ラボナも好きなだけ出してくれる。また自費によるアモバンの適用外処方もする「いいなり病院」でした。
しかし、仕事を続けられなくなり、リタリンを飲んでまで続ければいつか死ぬと思い、今の病院に職場の産業医からの紹介で転院し、多くを処方しない堅実な先生に会い、こつこつと回復してきました。今の主治医にも真につらいときは頓服でリタリンを5錠は出してくれます。しかし、増薬には本当に慎重で、「眠れない」といえば睡眠薬を増やしてくれる以前の病院とは違い、「精神科は薬屋」といったイメージを変えてくれ、今は夕食後のパキシルのみ、眠前はマイスリー、ロヒプノールのみです。

ここから本題なのですが、最初はその少ない処方に不安を感じていて、以前の病院にも重複診察を続けてしまっています。
薬、特にアモバンなどの寝付きのよくなる薬、あとは「リタリン」の在庫を持っていないと不安なのです。
しかし、ほとんどそれに手をつけず、実際は必要ないのはわかっています。
でも、いつかまたうつになったとき、今度はリストラされるかも・・・の気持ちにより薬を持っていたいと思ってしまうのです。
重複診察をやめるべきなのはわかっていますが、薬を手放す勇気がもてません。また主治医にもいえません。どうすればいいでしょうか?


: あなたが自分の意志でやめる以外の方法はありません。今すぐやめてください。ほかに方法はありません。


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