精神科Q&A
精神分裂病(統合失調症)という病気が存在することは、もともとはドイツの精神医学者のクレペリンが提唱したものです。クレペリンはこれを早発性痴呆と名づけました。若い年齢で発症し、人格水準が低下することが、この病気の特徴と考えたからです。
現代では、人格水準が低下しなくても、また発症年齢が中年以後でも、精神分裂病(統合失調症)という診断をします。早発性痴呆という病名は使われていません。
これを逆にいうと、精神分裂病(統合失調症)の経過はさまざまで、人格水準が低下する場合も低下しない場合もある、ということになります。