精神科Q&A

【0487】パニック障害で妊娠中の薬の服用は?


・・・続きです。


妊娠中の投与について、パキシルとソラナックスの添付文書にはそれぞれ次のように書かれています(全文引用ではありません)

<パキシル>
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、妊娠中に本剤を投与された婦人において、出産後新生児に薬物離脱症状があらわれたとの報告がある。]

<ソラナックス>

妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[新生児に哺乳困難、筋緊張低下、嗜眠、黄疸の増強等の症状を起こすことがある。]

・・・という恐ろしげなことが記載されていますが、個々の記載にあまりこだわらないほうがいいでしょう。薬の添付文書には、起こり得ることがほぼすべて書かれていますので、そのまま読むとどの薬も飲むのが恐ろしくなってしまうものです。妊娠に関していえば、こういった薬は、三ヶ月をすぎれば、特に大量に飲まない限りあまり心配する必要はないでしょう。

(以上は2003年の時点での回答です。この後、催奇形性などの問題ありという報告がありました。こちらをご覧ください)


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