精神科Q&A

【0061】 急に息苦しくなります。命に危険はないでしょうか


Q: 38歳男性です。二週間の間隔で2回、発作のようなものがありました。一回目は、前日までは何でもなかったのですが、朝目が覚めてみると胃がもたれるような感じとだるさを感じました。熱もあったので風邪と思い、市販の薬を飲み横になっていたのですが、その日の夕方に脱力感と震えがあり、息苦しさとからだの冷たさを感じ、このまま死んでしまうのではないかという強い恐怖感に襲われました、そのあとも三日くらいは恐怖感がありました。二回目は昼寝のあとに胃がもたれた感じがあり、夕方になって腹が張ったような感じになり、そのうと脱力感と息苦しさが出てきました。部屋の中に酸素が足りないようで、口で呼吸しないととても苦しい状態がありました。翌日には良くなったのですが、また同じことがあるのではないかと心配です。最近仕事が思わしくないのですが、この症状はストレスからくるものでしょうか。また、命に危険はないのでしょうか。

 

: あなたはパニック障害だと思います。症状を詳しく的確に書かれているので(実際のメールにはもっと詳しく書いていただいていますが、少し省略しました)、まず間違いないと思います。だとすれば命に危険は全くありません。ただし、パニック障害のページにも書いてあるように、一度は身体の検査は必要です。(たとえば【0449】の方のように、同じような発作に見えても低血糖発作の場合には生命の危険があります。低血糖発作はパニック発作とは本質的に全く違うものです)

 あなたのパニック障害の原因がストレスと言い切れるかどうかは何とも言えません。ただ、ストレスによって症状が良くなったり悪くなったりすることはあるでしょう。その意味では生活パターンを見直すのもいいかもしれません。それでも発作が何回も出るようでしたら、薬による治療が必要になります。

 最後にもう一度。パニック発作には危険はありません。

 

   

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