精神科Q&A
【0441】妻が口論の後急に倒れた
Q: 43歳男性です。38歳の妻の症状について伺いたいことがあります。
先日些細なことから口論となり、最初はお互いに言い合いをしていたのですが、その後、妻が突然何も言わなくなり、そのまま後ろに倒れてしましました。倒れたまま暫く何かを呟いているようでしたが、起き上がると何かに脅えているようで、何を話しかけても普段のような反応がありません。
私から見て何らかの精神病ではないかと思われますが、具体的にどのような病気なのでしょうか。
付け加えになりますが、翌日以降は普段と変わらないような感じで家事をしています。
何か良い治療法はありますでしょうか。アドバイスよろしくお願いいたします。
林 : 解離性障害(いわゆるヒステリー)またはてんかんでしょう。診断のためには、病院を受診して脳波の検査を受ける必要があります。てんかんについてはこちらをご覧ください。てんかんであれば、薬物療法が必要になります。解離性障害では、薬は必要なことも必要でないこともあります。
なお、このような症状の場合、
(1) 過去には同様のことはなかったか。またそのことで医師の診断を受けたことはなかったか。
(2) 倒れてから起きあがるまでの時間はどのくらいだったか
(3) 倒れる前後のことをどの程度覚えているか
(4) 覚えているとしたら、倒れたという事実に対する本人の反応(態度)はどうか
というような情報があると、より正確なアドバイスができたと思います。特に、(4)については、たとえば覚えているのにもかかわらず奇妙に無関心だったような場合には、まず間違いなくヒステリー発作(解離性障害)でしょう。
なお、念のため付け加えますと、ヒステリー発作というのは、わざとやっているという意味ではありません。心理的な原因が、無意識のうちに体の症状として出るということです。