精神科Q&A
【0362】デプロメール100mgと150mgのどちらが適切でしょうか (【0042】の続き)
Q: 【0042】「うつ病の薬を軽くしたら再発しました。一生薬を飲み続けなくてはならないのですか」の質問をした17歳の男性です。また、先生のご意見を伺いたいです。
最近引っ越しして2年間かかっていたお医者さんから近所のお医者さんに変えました。
幸いにも薬を飲み続けているせいか、鬱にはなりません。
今は１日にデプロメール150mgをのんでいるのですが、新しい先生にこの量は多すぎと言われました。
昔からかかっていた先生は普通だといってました。
試しに100mgにしたら鬱ではなくフラフラが続きました。
今は150mgに戻し、体調も良いです。
自分は150mgが合ってると思い、いつかは減らそうと思っています。
自分の考え方は間違ってますか。
林: あなたの考え方は正しいと思います。
薬の最適な量には、かなりの個人差があります。ですから、ミリグラム数や錠数、または種類の数などだけから、それが多すぎるとか少なすぎるということは言えません。抗うつ薬の適量については、うつ病の相談室p.64〜もご参照ください。
新しい先生が、何を理由に「多すぎる」とおっしゃったのか不明ですが、仮に初診時に単純に処方を見て「多すぎる」とおっしゃったのであれば、その判断は不合理です。
もっとも、薬の量についての判断が不合理であっても、だからその医師が医師として全面的に信頼できないということにはなりません。処方が不合理でも、治療そのものは優れている場合もあります。
しかし、量の判断自体については、今の主治医よりも、あなたの考え方が正しいと思います。