精神科Q&A

【0360】脳に奇形があると言われました。ということは、一生治らないということでしょうか。


Q: 現在29歳の女性です。大学時代に人間関係の悩みがきっかけで病気になり、以来セレネースをずっと飲んでました。ずっと私の病気はうつ病だろうと思っていたのですが、どうでもいいことのような気がして病名を訊いたことがありませんでした。でも、ネットでうつ病の人のサイトを読むと処方されている薬が私と全然違うので、不思議に思って今日になってお医者さんに聞いたら軽い統合失調症(精神分裂病)の疑いがあると言われました。私の症状は、時々家に帰りたくなくなって一晩中あてもなく歩いたり本屋やコンビニで夜明かししてしまうことと、あとは部屋を片付けられないこと、知らない間に笑顔を浮かべていること、独り言が多いことぐらいです。あと、人としゃべっている時、悲しい内容のことでもないのに涙が出ます。でも、暴れるような発作は起こしたことがありません。本当に統合失調症なのでしょうか。それから、以前に偶然CTスキャンをかけてわかったのですが私の脳には脳室が通常の人よりひとつ多いという先天的な奇形があるそうです。知能には影響はないようですが、それは発病と何か関係がありますか。奇形が原因だとすれば、片足が短い人が足を一生ひきずるのと同様で、一生治らないのでしょうか。

: あなたの症状は精神分裂病(統合失調症)として矛盾はありません。診断は間違いないと思います。
 それから、CTスキャンで見つかった奇形は、精神分裂病とは無関係だと思います。おそらくこれはベルガ腔という奇形で、比較的頻度の高いものです。形態としては確かに奇形ということになりますが、何の症状もきたしません。精神分裂病とも、その他のどんな病気とも無関係です。ですから治らないのではないかというように悲観的に考える必要はありません。
 


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