精神科Q&A
【0327】「献血したいから薬を飲みたくない」というのは、治療から遠ざかっているのでしょうか
Q: 27歳の女性です。2年ほど前から結婚の為環境が変わり、情緒不安定になり、病院で薬を処方されました。しかし、そのころ献血したいと思ったのですが、薬の処方せんを見せると、「薬を飲んでいるから献血は出来ない」と断られてしまいました。
献血にこだわるのは、現在わたしは、自己診断にもある「自分は世の中に役に立たない人間だ」という思いにとらわれていて、血を提供すれば少なくてもその分は世の中に役にたつのではないかという思いからです。
「献血したいから薬を飲みたくない」というのは、治療から遠ざかっているのでしょうか?
林: 遠ざかっていると思います。世の中の役に立つ方法は、献血以外にもたくさんあるはずです。そちらに目を向けるべきでしょう。薬を飲みながらでも出来ることもたくさんあるはずです。
また、あなたの病名が不明ですが、「自分は世の中に役に立たない人間だ」とお考えになること自体が、症状である可能性があり、だとすればますますまずはあなた自身の病気の治療に専念すべきです。その後に、ご自分にできることを考えてください。