精神科Q&A
【0297】退院したがらない叔母について
Q: 65歳の叔母は、うつ病で半年ほど入院しており、お医者様は、もういつでも退院できる状態、といってくださるのですが、叔母自身が、何かと理由をつけて退院を拒みます。お医者様は、「ここを別荘と思って、疲れたら泊まりに来るようにして、一度帰ってみたら?」といってくださるのですが、それでもだめです。
面倒を見ている母は、このまま一生病院から出られないのではないかと心配しています。
叔母に退院を勧めるには、どうしたらいいのでしょうか。なお、叔母の入院は2度目、最初は2年前、半年ほどでした。
林: 当然のことながら、なぜ叔母様が退院を拒んでいるか、その理由が問題です。周囲は治ったと判断していても、ご本人にとってはまだまだ症状があるとか、家に帰ると頼れる人がいないとか、前によくなったと思って退院したらすぐに悪くなったなど、さらにはこの中のいくつかの複合など、いろいろ考えられますが、推測にすぎませんので、これ以上なんとも言えません。
ただ、精神科には叔母様のようにご本人が退院を拒否される方はかなりたくさんいらっしゃいます。それは、精神科の平均の入院期間が長くなっていることの理由のひとつでもあります。