精神科Q&A
【0271】白い服しか着ない友人は病気でしょうか
Q: 45歳の友人(女性)はかれこれ10年くらいいつも白い服しか着ません。めったに外出することがないのですが、ごみを出したり、庭の花に水をやるときは外にでるのですが、そのときでも、白い日傘、白いブラウス、白いスカート、白いパンプス、といった格好をしています。冬は白いコートです。理由を聞いたら、「主人が私の白服姿が大好きなの」と、言います。彼女のご主人は普通の格好をする人です。
それから、会話の途中で冗談が通じず、ひとが変わったようにものすごい剣幕で怒り出し、とまらなくなったことがありました。そのときは周りの人がなだめようとしたのですが、まったく人の話を聞かず、一方的に自分の意見を早口で興奮気味にまくしたてていました。
彼女は何かの病気なのでしょうか? それとも、彼女は自意識過剰なだけで健康な人なのでしょうか?
林: わかりません。
ただし、仮にこういう方が精神科を受診されたらどうか、ということになると、それは統合失調症(精神分裂病)か、一種の強迫性障害の疑いと考えるでしょう。
同じ色の服しか着ないという奇妙な行動、そして突然の一方的な攻撃性からは、統合失調症(精神分裂病)をまず疑うのが普通でしょう。ただし精神科医は精神科を受診した人を主にみているわけで、精神科を受診していない人の中にそういう人がどのくらいいらっしゃるのかはわかりません。ですからご質問の友人の方が病気かどうかについては、まったく判断できません。
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