精神科Q&A
【0207】 自分に合う病院を根気強く探すべきなのでしょうか
Q: 27歳女性です。2年前に精神科に通い始め、パニック症候群といわれました。その後引越しをし、病院を変えたくなかったので3ヶ月おきぐらいにその病院まで通院していたのですが、あまりにも遠かったため(飛行機で行く距離でした)病院を変えざるを得ない状況となり、この1年で3箇所病院を回りました。変えた理由は1箇所目は「医師が話を聞いてくれなかったこと」(2分で診察が終わってしまう)2箇所目は「診察室に窓がなく、窮屈さを感じてしまった」3箇所目は「待合室が騒がしく、受付が個人名を挙げて症状の話や電話応対をしていることへの不信感」です。基本的に最初の病院がとても環境が良く、医師や看護師など全てのスタッフの対応が良かったのでそのイメージを求めているのかも知れません。初診でうまく自分の症状を言えず、その段階で病名を言われると「初対面で病名が判るものなのか?」と思ったりもします。できれば一番最初の病院に戻りたいのですが、今は金銭的に無理なのであきらめています。今の病院(3つ目の病院)に通うべきなのでしょうか。(まだ一度しか通院していませんが)それとも自分に合う病院を根気強く探すべきなのでしょうか。
林: おそらく最初の病院があなたにあまりにぴったり合っていたのだと思います。地理的にそこに通うことが不可能な状況では、現実をみつめて早くどこかの病院に決めることが必要だと思います。
三箇所病院を変えた理由を拝見すると、少なくとも二箇所目の「診察室に窓がない」という理由はいただけません。あなたはあまりに理想的な環境を求めすぎる、もっとはっきり言えばわがままだと思います。
一箇所目と三箇所目については何とも言えません。「2分で終わってしまう」というのは、いつもそうなら問題ですが、そういうこともあったという程度なら問題にするべきではないでしょう。三箇所目の電話応対についても同じです。また、最初に病名を言われたことが不信とのことですが、この点に関しては逆に病名を言われないことで不信を持つ人もいますので、難しいところです。
どうも最初の病院が理想的だったせいか、他の病院については欠点ばかり目についている(またはわざと欠点を探している)ように思えます。この調子だといつまでも病院探しを続けることになりかねません。早目にどこかの病院に決めることが必要だと思います。【関連ページ】