精神科Q&A

【0205】 パニック発作と同時に痙攣を起こすことがありますか


Q:  32歳女性です。半年前からパニック発作を起こすようになり、精神科に通院中です。つい先日の事なのですが、発作時と同時に痙攣を起こしました。私は寝ている時、明け方等に発作を起こす事が多いのです。発作は何回か経験してますし、発作用のワイパックスというお薬も処方して貰っております。ですから、発作時には直ぐにワイパックスを服用して、何とか発作は治まってます。が、今回の様に痙攣を起こしたのは初めてで、少し怖かったです。軽い痙攣だったので良かったのですが、痙攣が強くなる事はあるのでしょうか?痙攣時にも今回は発作と同時だったのでワイパックスで何とか治まりましたが、大丈夫なんでしょうか?痙攣は、パニック発作に付き物なんでしょうか? 

: まず、あなたに起こった「痙攣」が、具体的にはどの程度のものかということが問題で、それによって回答は違ってきます。医学用語としての「痙攣」は、全身か、あるいは身体のある程度以上の範囲に出るものをいいます。さらにそれがある程度以上の強さがあるものに限ります。(痙攣の医学的な定義は、「筋肉の不随意的収縮」です)
 けれども一般の方が「痙攣」と言うときは、上のような意味とは限らず、身体の一部、たとえば指などが細かく震えるものを指していることもよくあります。こういうものは医学用語では振戦といって、痙攣とは異なります。
あなたの場合はどうだったのでしょうか。
たとえば
(1)もし全身に及ぶ痙攣であれば、それはパニック発作以外の病気にかかっている可能性があります。もう一度いろいろな検査(脳波など)をする必要があります。
(2)全身であっても、震えのようなもの(たとえば寒いときや熱が出た時のような震え)であれば、パニック発作には付き物です。治療法は今まで通りでいいでしょう。
(3)以上の他に、指先や手などがこわばることがあります。これは、パニック発作に過呼吸を伴った場合に、血液の中の酸素が増えすぎることによるものです。この場合には、発作の時に、紙袋を顔の下半分にあてて呼吸するという対策があります。(実際の手技については自己流でやらずに主治医に直接お聞きください)


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