精神科Q&A
【0162】 統合失調症(精神分裂病)のページがとても参考になりました
Q: 20歳の看護学生です。実はこの度ケースレポートで過去に関わった統合失調症(精神分裂病)妄想型病患者についてとりあげる事とし、参考文献を求めてサイトを転々としていましたところ、林Dr.のHPがとても参考になりました。ありがとうございました。
林: 私のサイトが多少なりともお役に立てて嬉しく思います。
ただ、自分でサイトを開設していてこういう事を言うのはいささか矛盾するのですが、真剣に勉強しよう考えておられるのであれば、あまりインターネットに頼らない方がいいと思います。信頼できる情報とできない情報の区別がつきにくいですから。
もうひとつ、これは私がサイトを作成してみて実感しているのですが、インターネットのサイトの見逃しやすい問題点は、「いつになっても未完成」ということです。私自身は、「信頼できる情報を提供するサイト」を常に意識しており、その意味では参考にして頂くのは大変ありがたいのですが、「いつになっても未完成」というのはなかなか避けられない問題です。ご参照いただいた精統合失調症(精神分裂病)のページも、書くべき情報の一部しかアップできていない状況です。不本意ながら他のページも同じと言わざるを得ません。
この点、一冊の参考書になると、出版の時点でそれなりに完成させられているので、著者が必要と考える情報はほぼ記載されていると考えられます。私のサイトに「図書室」として参考書をご紹介している理由はそこにあります。ですから、ある病気について勉強しようと考えられた場合には、ネットだけでなく、必ず本も参考にされることをお勧めします。特にあなたのように医療のプロを目指す方には、強く申し上げたいと思います。
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● 統合失調症(精神分裂病)の図書室・・・ここに紹介してある「精神病」という本は、統合失調症(精神分裂病)の勉強のために強くお勧めできる名著です。また、病気の実像を知るためには「統合失調症 患者・家族を支えた実例集」(私の書いた本です)をお勧めします。