精神科Q&A
【0161】 PTSDの治療に不満を持っています
Q: 境界型人格障害プラスPTSDということで、精神科で治療を受けています。過去に病院で度々暴れるようなことがあって、保護室行きになったこともあります。他人の影響を受けやすく、ネット上で知り合った境界型人格障害の方から、自らのリストカット画像を見せられて以来わたしも度々剃刀でリストカットをするようになり、先日は初めてオーバードーズをして、救急車のお世話になってしまいました。主治医はいい先生で、境界型人格障害でも嫌がらずに診て下さるし、対人関係が苦手なのでパソコンで悩んでいる事を書いて持っていっても嫌がらずに読んでくださるのですが、PTSDの件に関しては避けられてしまいます。他の精神科の先生もPTSDの診察はこんなものなんでしょうか？
林: PTSDの治療は、必ずしもPTSDの原因に関して直接ふれるというものばかりではありません。ふれることを避けることによって、極力思い出さないようにする方が治療になることもあります。せっかくいい先生に診て頂いているのですから、方針に従われた方がいいと思います。
また、PTSDは一見わかりやすい病名ですが、ご自分でPTSDだと思っていても実際には違うということもよくあるものです。むしろそういうケースの方が多いかもしれません。
いずれにせよ、主治医の先生がトラウマに直接ふれることを避けるという治療方針であれば、それに従う方がいいと思います。