精神科Q&A
【0124】友人が自分はうつ病だと言っているが、統合失調症(精神分裂病)だと思う
Q: 19歳の友人が、自分はうつ病だと言っていますが、私から見ると統合失調症(精神分裂病)だと思います。林先生のHPや本に出ている症状にそっくりなのです。HPをプリントアウトしてその友人に見せて、精神科の受診をすすめようかと思っているのですが、どうでしょうか。逆効果になることもあるのでしょうか。
林: 「うつ病なら早く精神科を受診した方がいい」と勧めるのがいいと思います。
「統合失調症(精神分裂病)かもしれない」とご本人に言うことがいいかどうかは、その人の病状にもよりますし、性格にもよりますし、その人とあなたの関係にもよりますので、何とも言えません。ただはっきり言えることは、受診さえすればご本人のためになるということです。というより、受診しないとどんどん悪化することになりかねません。その人がご自分をうつ病と思っているのでしたら、ここはそれにしたがって、「うつ病なら早く精神科を受診した方がいい」とお勧めすればいいでしょう。受診さえすれば、専門の医者なら、本人がうつ病だと言っても本当は統合失調症(精神分裂病)なら診断を誤ることはまずありませんから問題ありません。事実、本人がうつ病だと言っても他の病気ということはよくありますので(擬態うつ病もご参照ください)、何も特別なケースということもありません。