精神科Q&A
ジストニアのボツリヌス療法の参考文献
●【ジストニアをめぐって】 ジストニアのボツリヌス療法の現状
目崎高広
神経内科(0386-9709)67巻1号 p.66-p.76(2007.07)
タイトルの通り、現状の解説です。この時点で我が国で保険適応となっているのは、ジストニアの中でも眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頚の三疾患のみですが、実際には多種多様なジストニアに有効であることが示されています。
●Botulinum Toxin in the Treatment of Tardive Dystonia
Chatterjee, Anjan et al
Journal of Clinical Psychopharmacology
Volume 17(6), December 1997, pp 497-498
遅発性ジストニアのボツリヌス療法について簡潔にまとめられています。
●Successful treatment of tardive lingual dystonia with botulinum toxin: Case report and review of the literature
Hennings et al
Progress in Neuro-Psychopharmacology and Biological Psychiatry, Volume 32, Issue 5, July 2008, p.1167-p.1171
ボツリヌス療法で見事に治った例の紹介と、過去の文献の解説です。
この論文では、遅発性ジストニアと遅発性ジスキネジアをあまり区別せずひとまとめにしていますが、実際にはこの二つは違うものですので、ひとまとめにするという姿勢には疑問があります。しかしそれを除けば優れた論文です。
●The treatment of tardive dyskinesia and tardive dystonia.
Simpson GM.
J Clin Psychiatry. 2000;61 Suppl 4:39-44.
遅発性ジスキネジアと遅発性ジストニアに対して試みられている各種治療の概説です。