精神科Q&A

精神病 笠原嘉著 岩波新書



 本の題は「精神病」ですが、内容はズバリ「統合失調症(精神分裂病)」の本です。

 カウンセリング、メンタルヘルス、さらには精神科という言葉も、最近ではかなり身近なものになりつつありますが、「精神病」とか「統合失調症」は、別の世界の出来事と思っている人が多いのではないでしょうか。ところが実際には統合失調症の発症率は一般人口の1%近くあり、患者さんの数だけからいっても、医学が、そして社会が考えていくべき重要な病気です。それなのに目をそむけられているというのが現状です。

 この本はそういう現状を少しでも打開し、統合失調症とそのご家族の方がより良い治療を受け、より良く生活できるためにとても役に立つように書かれています。精神科を知るためには、本来はこの本を推薦書の第一とするべきかもしれません。

 

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