精神科Q&A

【2374】うつの治療に専念し、生きる自信を取り戻しつつあります(【1908】のその後)


Q【1908】継父からの性的虐待が今の私の精神状態に大きく影響しているのでしょうか。でご回答をいただいた40代女性です。 あれ以来、お言葉に従ってうつの治療に専念して参りました。家族に支えられつつ、信頼できる主治医に継続して受診しています。朝:サインバルタ、夜:レメロンという投薬が効を奏し、昨年より医師の許可の下、パートタイムで事務系の仕事に就けるまでとなりました。まだ回復途上で、家事や趣味が以前の水準に戻るまでには至りませんが、就労により少しずつ生きる自信を取り戻しつつあります。 林先生にいただいた「幼少時の性的虐待と現在の精神症状には関連ありと思われますが、あまりそのことにこだわるよりも、うつ病としての定型的な治療の継続が望ましいと思います」というご意見と全く同じことを、主治医にも言われました。気持ちの切り替えができ、今すべきことが明確になったのは、両先生のおかげです。それまでずっと、「被虐待者ゆえの歪みがあるはずの自分」をこそ最優先で治す(あるいは正す)べきなのでは、と悩んでおりましたので。 虐待を受けたことは、今なお就寝時にリアルな夢で再現され、うなされます。子供の私には抱えきれなかった様々な感情を、大人となった現在、一気に発散しているかのようです。夢すら見なくなる日が来ればいいのに、と望む一方、夢に過度におびえないよう気をつけています。 ご迷惑でなければ、また経過を報告させていただきたく存じます。まずは御礼まで。


林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。

うつの治療に専念して参りました。家族に支えられつつ、信頼できる主治医に継続して受診しています。

とのこと、何よりと思います。

「被虐待者ゆえの歪みがあるはずの自分」をこそ最優先で治す(あるいは正す)べきなのでは、と悩んでおりました

というお気持ちも十分理解できますが、それにはこだわらないというのも一つの現実的な方法、かつ、好転が期待できる方法です。これからの経過がより良いものであることを願っています。そしてまた経過のご報告をいただければ大変嬉しく思います。

(2013.4.5.)


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