精神科Q&A

【2358】境界性パーソナリティ障害を調べたら自分がよくあてはまるので驚きました(【2341】のその後)


Q: 久しぶりにQ&Aを読んでいたら自分とそっくりの症状の人がいるので驚きました。自分でした。【2341】ときどき獣のように狂ってしまうのは誰にもあることですか です。私の馬鹿げた質問に答えていただき本当にありがとうございました。 馬鹿げた質問といっても、他人は隠しているだけで時々自分のように狂うことがあるのではないかと本気で疑っていたので、あるはずがないといわれて納得したと同時に少し落胆しました。 林先生に境界性パーソナリティー障害の可能性が高いことを指摘していただいて、林先生の本(「境界性パーソナリティー障害」)を読んだりネットで情報を集めてみました。 先生の本に書かれていたことが多く当てはまるので驚きました。 現在では否定的らしいですが、マスターソンさんの、見捨てられ不安の原因が「幼い頃に母から見捨てられた体験を味わったためである」という理論には思い当たる部分がありました。 しかし、親のせいにするのも人格障害の特徴とされていたのでなんともいえません。 精神状態が悪くなったのはおととしですが、よく考えてみればかなり幼い頃から人格障害だったように思います。 なぜこのような人格になってしまったのか、どこでどう間違えたのか、はっきり知りたいですが知っても過去はどうしようもできないため悲しいです。 残りの人生で障害にならない人格に修正できるかはわかりませんが、がんばってみたいと思います。 時々起こる激しい希死念慮もこれ以上酷くなるようだったら、自殺を企てる前に精神科に行きたいと思います。 最後に繰り返しになりますが、ありがとうございました。


林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。境界性パーソナリティ障害は、一般には良くなりにくいと言われていますが、ずっと以前に精神科Q&Aの回答にお書きしたように、境界性パーソナリティ障害であっても、他の人から良いものを取り入れることができる人はかなり良くなるものです。この【2358】の文章からは、この質問者は良くなる要素をお持ちの方であることが読み取れます。これからの経過がより良いものになることを願っています。

(2013.2.5.)


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