精神科Q&A
【2341】ときどき獣のように狂ってしまうのは誰にもあることですか
Q: 20代女性です。私は去年の年末、イブ180錠と日本酒を飲む自殺未遂をし精神科に入院していました。 そのときは過呼吸や、不安、希死念慮がありました。 主治医の診断は「抑うつ状態」で、今はなんともいえないというものでした。 自殺未遂の理由としましては、接客業をしていたのですが他人が怖くなり生きていく自信がなくなったことがきっかけでした。 入院は1週間程度だったのですが、その後もたびたび希死念慮に襲われ短期間(3日〜二週間)の入院を繰り返しました。 それからしばらくは家に引きこもっていました。 その間は仕事を辞めたので収入も無く、通院は費用がかかるのでやめてしまいました。 そして先月、精神が安定したと思われたので学校に通うことにしました。 ですが、学校でも他人が怖く、同じ部屋にいると不安に襲われました。 ついに昨日我慢の限界がきて、学校を途中で抜け出し、死に場所を探しに電車に乗りました。 海に飛び込もうと思ったのですが、結局勇気が出ず、夜に家族に保護されました。 家に帰ってから、前に精神科で処方されたエビリファイを飲み少し落ち着いたかと思われましたが、急に激しく泣き出してしまい、獣のように叫んだり、過呼吸になったり、頭を自分で何度も殴ったり、包丁で腹を刺そうとしてしまいました。 しまいには、笑いがとまらなくなり、母が私の口に睡眠薬を入れ、しばらくすると眠っていました。 今日、目を覚ますと頭痛はしましたが、精神状態は普通のようでした。 私はときどきこのように1日ないしは2日ほど、獣のように激しく狂ってしまうことがあり、寝て起きると普通に戻っています。 なぜこのように自分が狂っているときのことを詳細に覚えているかというと、頭は正常だからです。体だけが、人間ではないような状態になってしまいます。 もしかするとこれは演技なのでしょうか。自分でもよくわからないのです。 質問は、 ときどきこのように狂ったようになることは誰にでもあることですか? それとも病気の一種ですか?
林:
ときどきこのように狂ったようになることは誰にでもあることですか?
いいえ。
そもそもこのような質問が発せられること自体が病的ともいえます。そういうことが誰にでもあるはずがありません。質問者の病名として最も考えられるのは境界性パーソナリティ障害です。精神科の通院を再開することをお勧めします。
(2013.1.5.)