精神科Q&A

【2279】【xxxx】の質問者の主治医です。お礼と、一部批判です。


Q: 私は50代男性、精神科医です。このサイトでは、いつも役に立つ情報をありがとうございます。さて、精神科Q&A【xxxx】の質問者は、私が担当している患者さんに間違いないと思われます。質問メールの内容は概ねその通りですが、私が把握している情報とかなり異なっている部分もあります。たとえば、
<中略>
したがいまして、林先生のご回答は、一部ですが、誤った前提事実に基づくものになっております。
また、診断につきましては、私も林先生のご回答の通りと考え治療をしておりますが、ご本人には真の病名を伝えておりません。その理由は回答の中で林先生が推定されている通りです。
なお、ご回答を拝読し、この方の診療について反省させられる点にも気づかせていただきました。ありがとうございました。今後とも有益な情報を期待しております。失礼致します。

【質問文の中心となる部分を掲載することで迷惑をこうむる方がいらっしゃると考え、林の判断にて削除いたしました。Q&Aの番号をxxxxとしたのも同じ理由によります】


林: 大変貴重なご指摘をありがとうございました。
元のメールに書かれていた、事実とは異なる部分、また、新たな情報をいただき、大変参考になりました。深く感謝申し上げます。
但し、精神科Q&Aでは、質問文に書かれている内容を事実と仮定して回答するという方針を取っております。実際には質問文の中には事実と異なる点があり、それは時には非常に重大な違いであることも承知したうえで、しかしそれでも事実であると仮定するのが基本方針です(何らかの理由で、明らかに事実でないと強く推認できる場合は別です)。したがって精神科Q&Aの回答は、極端にいえば、質問メールの元となった真のケースではなく、掲載された質問メールに書かれているままのケースへの回答であり、そのケースが真であるか否かは問わないものであるといえます。これは、メールに対する回答という形を取る以上は、必然であると私は考えております。この【2279】の質問者である精神科医の先生には、事実とは異なる情報に基づいてご自身の診療を批判された形となり、あるいは中傷であるとさえ感じられ不快感を持たれたと推察いたします。しかし精神科Q&Aというものの性質をご理解のうえ、ご寛恕いただきますようお願い申し上げます。

(2012.7.5.)


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